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2018ロシアW杯に向けて、日本代表の超重要な第一戦
2018ロシアW杯に向けたアジア最終予選、前半の2016年が終わり、日本は3勝1分1敗と、かろうじて及第点の戦績は挙げているものの、しかしまだまだ初戦の1敗の重みは重くのしかかる。
そして年が明けて2017年、第2ラウンドに再開される事となるが、その今年初めの相手は、昨年の初戦にその1敗を付けさせられた因縁の相手・UAE。
FKとPKで2点を入れられ、日本が受けた数々の反則にはなぜかPKを与えられず、しまいには浅野のゴールラインを割った同点ゴールも、なんとノーゴールの判定という、世紀の大誤審によって受けたホームでの敗戦の屈辱は未だに記憶に新しい。
ホームで受けた屈辱は、アウェイで晴らすしかない。
ハリルジャパンの命運を賭けた一戦となる。
今野、川島先発のハリルジャパン
この注目の一戦にハリル監督が選んだ先発は、なんと今シーズン所属クラブで出場が無いGK川島が起用される。
試合勘がさすがに鈍っていると思われるが、この大一番での経験を買われたか。
また、やはり同じく所属クラブのミランでは出番が激減している本田圭佑はベンチで、代わって入るのは久保裕也。
さらにFW岡崎も同じくベンチで、大迫が1トップに入るなど、世代交代の流れを感じる。
その中でも、トップ下に起用の香川は、岡崎、本田の分まで存在感を見せられるか。
怪我で代表を外れた長谷部の代役は、2年ぶりという久々の代表復帰の今野が入り、長谷部に代わるベテランとしての役割を求められる。
15大迫
8原口 14久保裕也
17今野 10香川
16山口蛍
5長友 19酒井宏樹
6森重 22吉田
1川島
天敵ハリル欠場のUAE
日本にとって幸いな事に、昨年の対決ではこいつ1人にやられたと言っていい、FKとPKで2点を獲られたFWハリルがこの試合は欠場。
この天敵がいない事は日本にとっては大きなアドバンテージであることは間違いないだろう。
しかし、相変わらず王様オマルは攻撃的MFに君臨しているし、その王様オマルから10番を奪い取るほどの存在感を国内で見せているFW10マタルという、新たな強敵もいる。
昨年の対戦の内容からしても、楽な相手でない事は間違いない。
10マタル 7マブフート
15ハマディ 21オマル
11バルマン 13イスマイール
14サンクール 9ハイカル
6サレム 8アルカマリ
12イーサ
久保裕也の見事な先制弾!!
最初は互いに慎重な立ち上がりで膠着状態だったが、徐々にエンジンがかかってくると、7分、前線の大迫にボールが入るや、大迫は無回転の低い弾道のミドルシュートを放っていき、これは左バーのやや外に逸れる。
対するUAEも、12分、右サイドのDF9ハイカルが、クロスとみせかけて、これまた低い弾道の無回転気味のシュートを打ち込む意外性をみせ、誰か触れば1点という場面を作る。
やはり油断できなUAE。
しかし13分だった。
右サイドに入れたボールから、DF19酒井宏樹からの前線へのスルーパスに、絶妙のタイミングでペナルティに入っていったFW14久保裕也が、そのまま右足でのワンタッチでのシュートを撃ちこむと、これが左枠に見事に決まる!!!
GOOAAALLLLL!!!!
ほ〜、このワンチャンスをそのまま決めるとは!!
さすがベルギーリーグに移った今シーズンも、7試合で5得点と得点感覚的に絶好調の久保裕也の、ピンポイントでの落ち着いた決定力が光った。
前回の対戦では、とにかく攻めて攻めても1点しか獲れなかった日本としては、この見事な先制を皮切りに、この試合どんどん追加点を獲りたいところ。
前回も本田の先制以降、追加点を獲れずに敗れた教訓を忘れてはいけない。
川島のビッグセーブで1点リードで折り返し
その得点を取ったあとの大事な時間帯、20分に森重らが奪われたボールから、FW7マブフートに抜け出され、GK川島と1対1とされてしまうも、マブフートのシュートを見事股の間でブロックして止める川島!!!
試合勘が薄れているはずだというのに、さすがの経験値から、絶妙な飛び出しでマブフートのシュートコースを限定させたところはさすが川島。
意外な起用となった川島だが、ここにきて試合の流れを左右するビッグセーブをみせてチームを鼓舞する。
26分にもショートカウンターのような速攻を受けるも、ここはMF17今野が素晴らしいカットでこれを食い止める。
この今野も、インサイドハーフの位置で攻守に渡り安定した働きをみせ、見事にハリル監督の起用に応える。
そういったピンチを止めていると、日本にもチャンスが生まれてくる。
28分には右サイドでボールを受けた久保がボールを素早く跨ぐ縦のフェイントからの左足でのシュートは惜しくもバーの左。
その後、前半終了間際にはペナルティ手前中央の嫌な位置でMF21オマルを倒してしまい、FKを献上。
だが、このオマルのFKは壁の上を越してバーも越してしまい、そのまま前半終了となり、前半は首尾よく1点リードで折り返しとなる。
久保という若い力と、川島、今野のというベテランの力が融合した今日のハリルジャパンは、相当に攻守の安定感を感じる。
こうなれば後半、原口や大迫、そして最近は所属のドルトムントでも存在感をみせてきている香川らの追加点にも期待したいところ。
後半頭、ピンチをしのいで今野の追加点!!!
後半に入り3分、左サイドでDF14サンクールにボールが出て、左足から鋭いクロスを送られると、これにファーでフリーで走り込んでいたMF15ハマディがシュートに行くも、ハマディがわずかに触れずにどうにか助かる。
あ、、危なかった、、、
さらに4分、右サイドからのDF9ハイカルのクロスに、DF14サンクールが詰めていったシュートは危うくバーの上。
この後半立ち上がりの時間帯で立て続けに決定機を作られてしまう日本。
やはり追加点を獲れなければ、このままでは危なすぎる。
この立て続けのピンチをどうにかしのいだ日本は6分、DF22吉田が相手からうまくボールを奪い、右サイドから前線に送った縦パスをFW15大迫が見事に落とすと、FW14久保がマークを相手にフェイントをかけ、ドンピシャのクロスを左でファーに送ると、ここに走り込んだMF17今野が胸トラップで受けて見事に足元にボールを落とすと、落ち着いたタイミングからゴールを決める!!!
GOOAAALLLLL!!!!
これはまた素晴らしい!!
吉田の奪ってからの縦パス、競り勝って見事に落とした大迫、マークを受けながらも絶妙なアシストのクロスを送った久保、そして2年ぶりの代表戦とは思えない34歳今野の、守備だけでなく、得点まで獲ってしまうベテランながらの落ち着いた決定力が光った追加点だった。
この追加点は果てしなく大きい。
やはり、今のハリルジャパンは本当に強い。
そしてベテラン今野という最後のピースは、見事にハリルジャパンにはまった。
正直、私は最近の致命的なミスの目立つ長谷部の起用に常々疑問を感じてきたわけだが、今野の起用がその長谷部の弱点、穴を見事に埋めてみせた。
かつて、代表ではなぜか不動のセンターバックだった今野だが、このインサイドハーフこそが今野のミスの少ない確実なプレースタイルが最も活きるポジションであり、そして未だにガンバでの活躍に繋がっているのだろうと、今になってようやく気付かされた。
互いに選手交代
日本はさらに15分には左サイド長友のクロスから、大迫の力強いヘディングシュートが放たれるも、これはGKイーサがファインセーブ。
現在、サウジアラビアとオーストラリアとの激しい2位圏内争いをしている日本としては、ここで得失点的にもなるべく稼いでおきたいところ。
19分、UAEはMF13イスマイールに代えて、MF21オマルの兄、MF16モハメドを投入し、いよいよ攻撃に比重を置いてくる。
このモハメド、非常に外見的にもオマルと似ているので、これは紛らしく、いやらしい。
日本は26分、MF10香川に代えてMF7倉田秋(しゅう)が投入される。
これで中盤3人が3ボランチのような恰好となり、守備にも攻撃にも人数をかけられる体勢とする。
29分にはその倉田からのスルーパスに抜け出した大迫のゴール右からのシュートは惜しくもGKイーサが正面で跳ね返す。
30分、UAEは2人目の交代、キャプテンFW10マタルに代えて、FW2サレハを投入。
この警戒していたマタルだが、この試合では吉田や森重が鋭い出足からのマークで、ほとんど仕事をさせない事に成功していた。
33分、日本は足を攣らせた様子のFW14久保裕也に代えて、FW4本田圭佑が投入される。
だが、その直後の36分、相手と接触したFW15大迫が、足を痛めてしまったようで無念の負傷退場となり、急遽、FW9岡崎が投入される。
日本、雪辱を晴らす貴重なアウェイでの勝利!!
43分、本田が中央からドリブルで突破を図り、これにより相手の守備陣にギャップを作らせると、スイッチする形でFW8原口がペナルティ内にドリブルで切れ込むと、フリーだったFW9岡崎にパスを送るも、岡崎の決定的なチャンスからのシュートは、ここで少し焦ったかバーの左。
できれば得失点差としても、3点目が欲しい。
試合はロスタイムの時間帯へ入り、アディショナルタイムは4分。
そして日本もうまく時間を使い、タイムアップ。
まさにホームでの雪辱を晴らす、貴重なアウェイでの勝利を、しかも複数得点差で手に入れる事となった。
やはり、私がこの最終予選で感じているとおり、ハリル監督は非常に選手の起用の仕方がうまい。
ザックジャパンなどと決定的な違いがそこにある。
香川を左サイドなんて馬鹿げた場所で使わずに、しっかりと適性に応じた中央で起用し、そして極めつけは今野の、アンカーではなくインサイドハーフでの起用。
しっかりとガンバでのプレーを観て、評価しての結果であり、34歳で2年ぶりの招集という、通常では考えられない抜擢によって、見事に勝利を手繰り寄せた。
この日の布陣、メンバー、そして交代策と、ハリル監督には何もこれ以上注文を付ける点が無い。
ハリルジャパンの、今後の試合にも是非とも期待したい。
(17.3.23UP)
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