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2016リオオリンピック アーカイブ
日本代表U-23
〜手倉森JAPAN、予選リーグ初戦のつまづきに泣く〜


横棒


2016リオオリンピック 手倉森JAPANのアーカイブ

まずは地元のJ2ザスパクサツ群馬第一優先であり、最近どんどん日本代表から心が離れてる私ですが、一応、サッカーオリンピック代表の記憶はアーカイブ(保存記録)として、ここに残しておきたいと思います。


まず、手倉森JAPANといえば、群馬出身のジャマイカとのハーフFW鈴木武蔵がいる事であり、その武蔵らの活躍でアジア予選を無事通過。

問題はなんと、オリンピック本戦には18名しか登録できないということであり、しかもU−23だけでなく、オーバーエイジ枠で3名も補強できるため、ここまで共に戦ってきたU−23の2/3から半分近くを切らざるを得ないという過酷な狭き門。


このオーバーエイジ枠にはFW興梠も選出されたため、FWの枠がどうしても狭くなり、武蔵は泣く泣く補欠メンバーとなった。

しかし、FW陣の軸の1人であった久保が、所属のヤングボーイズがどうしてもオリンピックに出す事に難色が示され、出場できない事となり、なんと武蔵が逆転当選で18名の中に入る事となった。


オリンピック代表といえば、前回のロンドンオリンピックで、快速FW永井を1トップとした関塚JAPANがベスト4まで進出する快挙を遂げており、いよいよメダル獲得へと期待のかかるリオオリンピックとなった。




予選リーグ初戦ナイジェリア戦でつまづいてしまった手倉森JAPAN

大事な初戦となり、オーバーエイジ枠から、FW興梠、DF塩野谷、DF藤春の3名を入れた万全の体制で臨む手倉森JAPANに対し、相手のナイジェリアはトラブルがあったようであり、なんと試合開始のわずか6時間前に現地に到着という、バタバタの展開で、日本に分があるかと思われた・・・が・・・


13興梠
10中島    18南野
8大島 7原川力
3遠藤航
4藤春        2室屋
6塩谷 5植田

1櫛引


手倉森JAPANの一番もっていきたかった、遠藤のアンカーを中心とした、粘り強く守り、興梠を中心にカウンターという目論見は、開始6分のいきなりの失点でもろくも崩れる。

すぐさま興梠がPKで同点とするも、続く10分に再度先制され、しかし12分には南野がまたも同点に追いつくという、全くプランに無かったはずの撃ち合いの状況に。

そして前半終了間際の相手のMFエテボの2点目のゴールで再度先制される形で2−3の前半折り返し。

後半は、このエテボに好きなようにやられてしまい、なんと1人で4点を決められてしまい、2−5と突き放された後に、交代で入った浅野、そして鈴木武蔵が意地のゴールを決めて、結局4−5の痛い敗戦となる。


サッカーのトーナメント方式の中で、予選リーグの初戦に負けたチームの決勝トーナメント進出の確率は10%以下という数字が頭をよぎる、絶望的な第一戦となってしまった。


塩谷、藤春とオーバーエイジ枠を2人使い、本来ストッパーのキャプテン遠藤をアンカーで使うなど、かなり守備に気を使ったはずの手倉森JAPANにとって、これは本当に致命的な撃ち合いの末の大量失点での敗戦となった。



第2戦コロンビア戦で、2点ビハインドを同点に追いつく!

とにかく初戦のミスは2戦目、3戦目の勝利で取り返すしかない。

初戦の大失点もあって、GKを櫛引ではなく、中村に代え、布陣も4−1−2−3から、慣れ親しんだ4−4−2へとシステムを戻し、テコ入れを図る。

13興梠 16浅野

10中島    9矢島
14井手口 3遠藤航

4藤春        2室屋
6塩谷 5植田

12中村


前半は積極的なプレスなどのスピード感でコロンビアを圧倒するもののコロンビアは意図的にボール回しやリスタートをゆっくりするなど試合のスピードを落とし、その術中にはまったように、後半にティエレスの先制や、オウンゴールを含む2得点を先制されてしまう。

もはやここまでかと思われた日本だったが、ここでもう一度奮起し、2失点のオウンゴールで意気消沈する間もなく浅野が1点取り返し、そして後半29分にはMF10中島の鮮やかなミドルシュートで同点にし、このままドローとなって最後の試合に望みを繋げる事となった。





第3戦スウェーデン戦

連戦3戦目となるスウェーデン戦では、コロンビア戦からメンバー3人を入れ替え、特に左サイドバックはオーバーエイジ枠の藤春に代えて、亀川を初のスタメン起用。

既に自力での予選リーグ突破は無くなったが、まだ勝てば可能性がある後が無い一戦。
勝しかない手倉森JAPAN。


13興梠 16浅野

10中島      18南野
8大島 3遠藤航

15亀川        2室屋
6塩谷 5植田

12中村


ベンチにはFW11鈴木武蔵、FW9矢島、MF14井手口、MF7原川力、DF17岩波、DF4藤春、GK1櫛引。







前半、ほとんど日本ペースで試合を進め、相手のスウェーデンにはほとんどチャンスらしいチャンスを作らせない日本。

しかしスウェーデンもしたたかなもので、守備で粘り強く対応し、なかなか得点を奪えない。

最後にはスウェーデンもセットプレーを中心に日本ゴールを脅かすシーンも作り、両チーム得点がとれないまま前半はスコアレスで折り返しとなる。


後半、手倉森監督も早めに動き、13分にはMF18南野に代えてMF9矢島を、さらに15分にはFW浅野に代えて、FW11鈴木武蔵も登場となる。


武蔵投入により、日本の前線に明確なターゲットが置かれる事となり、一気に日本の攻撃の連携が良くなると、武蔵も投入直後の18分に、左サイドからのクロスがこぼれたところを詰めてのゴールは、あと少しのところで相手GKにブロックされる。

しかしその直後の19分、左サイドで武蔵がポストとなって落としたボールをMF8大島が左サイド奥深くまで切れ込み、マイナスの折り返しにMF9矢島が詰めて見事にゴールを決め、ついに日本先制する。


その後も武蔵の投入効果は抜群で、それまでは興梠、浅野のスピードに注意していれば良かったスウェーデンが、武蔵の高さへのマークにも分散せざるを得なくなり、日本の攻勢が続く。

更に32分にはFW13興梠に代えて、MF14井手口を投入し、遠藤をアンカーに入れた4−1−2−3へ変更。




初勝利も予選リーグ突破ならず

このまま、この後も手堅い展開のままタイムアップとなり、日本はスウェーデン相手に1−0での、オリンピック初勝利を飾る。

しかし、他会場のコロンビア対ナイジェリアの戦いで、コロンビアが2−0で勝利となり、コロンビアの2勝に対し、日本は1勝1分ということで、惜しくも予選リーグ突破ならずとなった。

総得点7はリーグトップではあったものの、やはり初戦のナイジェリア戦の5失点が重くのしかかる事となった。

しかし、手倉森監督の試合後のコメントのとおり、谷間の世代と言われたこの年代で、しっかりと予選リーグで勝ち点4を獲っていけた事は、日本サッカーが確実に世界で戦えるベースが出来てきた事を示す結果でもあり、今後もあらゆる可能性を感じさせるチームだった。



自分はこの手倉森JAPANの試合はわずかしか見ていないが、印象とするならば、やはり湘南ベルマレーでストッパーの遠藤航を観てきた自分とすれば、本当に遠藤のアンカー起用は正解だったのかは、今でも分からない。
同じボランチには、原川力らの優秀な選手もいただけに・・・
ただ、遠藤を本職のDFで起用するためには、出来れば3バックのストッパーで起用したいところであり、あくまで4バックをチームのベースとするならば、致し方なかった点もある。

また、個人的な希望としては、最後のスウェーデン戦を観る限りでも、やはり鈴木武蔵はFW陣の1トップの軸として、もっと起用して欲しかったと正直思う。


個々の戦力としては、このチームで10番を背負い、ほとんどの試合で絶対的主軸として固定されたFC東京の中島の能力の高さは、普段J1を観ない自分としては新たな発見だった。
切れ味のあるドリブルからの、特にシュートの威力は確かなモノであり、今後もフル代表に顔を出していく事だろう。


次の2020東京オリンピック、次の世代はどのような選手が出てきて、どのようなサッカーを見せてくれるか。
今から楽しみとしよう。









(16.8.13UP)

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