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もうホームでの負けは許されない
初戦のUAE戦とのホームを落としたことで、早くも崖っぷちのまま戦う事となっている日本代表。
2戦目のタイ戦で初勝利をあげたとはいえ、初戦の敗戦を取り返すにはまだまだ落とせない試合ばかりが続く。
そして相手は昔からの宿敵とも言えるイラク。
同じ中東のUAEに初戦のホームで負けているからには、このイラク戦でのホームを落とす事は、もう絶対に許されない事となる。
香川外すハリルジャパン
現在の日本代表にとっての懸念事項は、とにかくチームの核たる本田、香川、岡崎といった主力達が、所属の海外チームで今季は軒並み控えとなっており、所属チームでのプレー時間がほとんど無いという事実。
それを懸念してか、この試合では敢えて香川を外し、試合勘などを含めコンディションの良い清武を起用するハリル監督。
同様に、やはり怪我などの影響でコンディションが万全ではなく、合流したばかりの長友すらもベンチに置き、これまでと同様に高徳を左サイドバックに起用。
また、9月は怪我の影響があり出られなかった柏木がボランチに入り、中央に集中しがちだった日本の攻撃のバリエーションが変わる事に期待したいところ。
9岡崎
8原口元気 4本田
13清武
7柏木 17長谷部
21酒井高徳 19酒井宏樹
6森重 22吉田
12西川
イラク
イラクの注目としては、スウェーデンで活躍すると、セリエAウディネーゼで活躍する左サイドバックの。
また、つい先日のリオ五輪のメンバーが多く、この試合では8人の五輪メンバーがスタメンに入るという、徹底した世代交代を図っており、そしてこの五輪メンバーはリオでのブラジル戦で0−0の引き分けに持っていったという自信も持っている。
ところで、この日ボランチに入る2人、アットワンとサードは両方ともFW登録で、逆に左サイドハーフに入るアドナンはDF登録で、MF登録は右サイドのヤシーンのみという、これも情報攪乱の一つか。
8アブドゥルラヒール
10アブドゥルザハラ
6アドナン 9ヤシーン
11アットワン 21サード
15イスマエル 23サリム
2イブラヒム 14ナティク
20ハミード
立ち上がりから縦に速く攻めるイラク
立ち上がりから、思いのほか前から攻めてくるイラクに圧される形で前半3分、左CKをとられ、このキックからゴール前中央で競ったところからのヘディングが、なんとバーの右を直撃!!
おお、危ない!!
いきなりの危ない場面を浴び、やはりイラク、特に日本に対するイラクは本当に強いと感じる。
とにかくイラクは前線のFW8アブドゥルに向かって縦に速く攻撃してくるので、少しのミス、隙を見せても、一発でやられる危うさを感じるが、そこをまずは落ち着けて、徐々に中盤でのプレスを強めていき、そして柏木が常に隙あらば縦パスを狙う事で日本もリズムを掴んでいく。
11分、本田、柏木らの執拗なプレスで中盤でボールを奪うと、MF13清武が中央を抜き出てからの強烈なシュートは惜しくもGKのセーブに阻まれる。
さらに15分でも本田の高い位置でのプレスから、清武が起点となり、一度右の宏樹に預け、ゴール前への岡崎らに入れる選択肢もあったが、一歩手前の清武に再度返す形で、清武が詰めるも、わずかにシュートは合わず。
原口の技ありのゴールで先制!!
その後はなかなかに一進一退の中盤でのつぶし合いが続く、焦れる展開となる。
25分、MF8原口が自陣まで戻っての守備が効いて相手からボールを奪うと、MF13清武がうまくボールを前に運んでいき、本田が右サイドで受けてそのまま清武に再度スイッチし、清武の右サイドからのゴール前への折り返しに、ニアでGKの前に入っていったMF8原口がヒールで合わせる形でGKの股下を抜き、そのままゴールへ流し込む!!!
GOOAAALLLLL!!!!
おおおお!!素晴らしい!!!原口!!!
自ら自陣まで引いて守ったところから、一気に攻撃に転じ、そのままの勢いでゴールまで流し込む事となった。
さらに、中盤でスピードを一段上げて攻め上がった清武も、本田に一度預けてから、さらに追い越していくという、スピーディーなチーム全体の前への意識、連動が素晴らしいカウンター攻撃からの1点となった。
前半は1点リードで折り返し
更にこのゴールの1分後にも、清武の中央からの崩しから、本田のゴール前での強烈なシュートが放たれるも、これは惜しくもGKの正面でキャッチされる。
その後、30分にこの試合のキープレーヤーとなっている清武が、ゴール前での競り合いで相手に左脇の肋骨を蹴られるアクシデントで倒れるも、幸いプレー続行となる。
そうだ、先制点の立役者の清武が倒れている場合ではない。
UAE戦の二の舞とならないよう、とにかく先に追加点を獲る事が何より大事だ。
前半3分間のロスタイムに入り、右サイドのMF9からのクロスにFW10のシュートがゴール正面で入るも、これはヒットしきれずにGK西川が掴み前半は終了。
全体的にはやはり日本のポゼッションがメインの試合展開となっているが、イラクの縦に速い攻撃や、セットプレー時の高さなど、いつ同点に追いつかれてもおかしくない。
やはり先に追加点を奪えるかが後半のカギとなる。
交代を用意している間にFKから同点に追いつかれる!!??
後半に入り7分を過ぎると、1点負けているイラクが先に動き、MF11アットワンに代えて、MF19カミルを投入する。
14分、MF16山口蛍を呼んで用意している中、イラクは左サイドかなり手前からFKを得て、このキックからゴール前でMF21サードに見事に後ろに流し込むようなヘディングを触られ、GK西川も触れずにゴール左に・・・
・・・・・・・・・・!!!!???・・・・・・・・・
なんと・・・UAE戦と同じく同点に追いつかれるとは・・・
まさに山口蛍が用意され、誰が代わるんだ、と選手もベンチに意識がいってしまっていた中での失点となってしまった。
このまさかのタイミングでの同点となり、山口の交代をいったん引っ込める。
う〜ん、嫌なタイミングでベンチが動き、そして先に同点にされてしまった・・・
とにかくUAE戦の二の舞とならないよう、追加点を奪うしかない。
互いに選手交代で勝ち点3を獲りにくる
18分、縦パスに対し抜け出したMF4本田に対し、相手DFが激しくいって倒されるも、PKはもらえず、CKに。
この右CK、清武のボールからDF22吉田がヘディングを放つも、惜しくもバーの上。
ドンピシャのタイミングでのヘディングシュートだったので、これは枠にいきたかった。
21分、FW8アブドゥルラヒールに身体を入れ替えられ、ファールとなってしまったDF19酒井宏樹にイエローが提示され、これで予選2枚目となり、次のオーストラリア戦、長身サイドバックの宏樹という武器が出られない事となってしまう。
22分、ここで先ほど用意していたMF16山口蛍を投入し、MF7柏木を下げる。
柏木はこれまでの日本になかなか無かった、縦への良いパスを何本も狙って入れていたので、このあと1点獲らなければいけない展開の中で、柏木を下げるのか??という采配となる。
24分、イラクは2人目の交代、FW8アブドゥルラヒールに代えてFW7ジャシムを投入する。
29分、日本も2人目の交代、FW9岡崎に代えてFW18浅野を投入。
初戦を落としている日本にとって、ここで引き分けのままでは終われない。
30分、左サイドからMF8原口が完全にスピードでマークを圧倒し、上げていったクロスに右サイドで本田が決定的な折り返しのヘディングを入れるも、惜しくもDF陣にブロックされる。
35分、左サイドで起点を作った日本、MF8原口のショートクロスに、ゴール前での本田のヘディングは、惜しくも左のバーに当たる!!
う〜ん、惜しい!!
36分、日本は最後の交代、そのヘディングを放ったMF4本田に代えてFW14小林悠を投入。
この大一番の舞台で、小林悠はJリーグでの好調を活かせるか。
37分、イラクも選手交代、MF9ヤシーンに代えて、MF22バシャルを投入。
この交代をゆっくり行ったり、GKが遅延行為でイエローをもらうなど、足が止まってきた事もあり、このまま日本のアウェイでドローなら御の字といった雰囲気をイラクは出す。
ロスタイム、劇的な蛍のゴールで日本勝利!!!
42分、またしても相手GKが倒れて、明らかに時間を使っている様子。
うーん、時間が無い・・・!!
日本もDF22吉田を上げっぱなしにし、パワープレイへ。
アディショナルタイムに入り、先ほどのイラクの時間稼ぎもあったので、なんと6分間が提示。
ここで日本も圧倒的に攻めて吉田を狙ってボールを入れていくも、相手DFが倒れてまたしても時間を稼ぎにくる。
長谷部らも、おい、いい加減にしろ、と猛抗議。
4分を過ぎたところで、DF22吉田が左サイドで粘ってほぼコーナーでFKを得る。
う〜ん、そろそろラストチャンスか・・・といった中でのMF13清武のキックがゴール前に放たれ、ボールがはじかれる中、ペナルティラインに下がっていたMF16山口蛍がボールが落ちる前に右足を一閃させると、このシュートが低く矢の如くゴールに突き刺さる!!!
GOOAAALLLLL!!!!
マジか!!!!!
これが入るとは!!!!???
よくやった、蛍・・・
あの場面で1人冷静に後ろに控え、そしてよく抑えて右足を振り抜けた。
まさか本当に決勝点を獲れるとは・・・
正直、同点に追いつかれた時点で、十中八九、同点で終わったと思った。
イラクの時間稼ぎも始まり、もうチャンスなど無いと思われた中だったが、まさか入るとは・・・
世代交代とチームの成長
こうして、山口蛍の決勝点で劇的な勝利となった日本。
これまで2連敗だったイラク相手だったが、そのイラクもやはり楽には勝てる相手では無かった。
これがアジア最終予選の厳しさか、、、と強く認識させられる厳しい試合だった。
しかし、敢え無く負けたUAE戦に比べ、この試合ではどうにか勝利をもぎとった。
こういった厳しい試合だからこそ、日本というチームを強くさせる。
結局、香川も長友も使わず、しかし清武や柏木らの次の世代を担う戦力はそれを上回る実力を見せてくれた。
来年にも跨る最終予選の中で、こういった世代交代がいかに進み、そして日本というチームが成長していくか。
来週はいよいよ、このリーグの中で既に圧倒的な存在感を示しているオーストラリア戦となり、しかもオーストラリア相手に絶対必要なはずの、酒井宏樹の高さも無い中で戦う事となるが、そういった試合も糧としない限り、世界で戦えるチームには成長できない。
次のオーストラリア戦以降も本当に楽しみにしたい。
(16.10.6UP)
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