TOPへ戻る>>日本サッカーのページへ




サッカー日本代表 2018ロシアFIFAワールドカップ
アジア最終予選 第2戦 タイ戦(アウェイ)
2016(H28).9.6

2−0

横棒


初戦を落とし、早くも崖っぷち状態の日本、第2戦へ

先週から始まったロシアW杯へのアジア最終予選第1戦、UAE戦で、あろうことか日本は1−2での敗戦となった。

なぜか中東のチームとの戦いなのに、審判も中東のカタールという不可解な審判団のジャッジは、UAE側にPKを与え、なぜか宇佐美への明らかなファールはPKを取られず、そして浅野のゴールラインを完全に割ったシュートはゴールを認められなかった。

そういった、無効試合にしてもいいほどのミスジャッジの連続はあったものの、しかし圧倒的にシュートと決定機を作りながら、1点しか取れなかった日本代表の問題は明らかにある。

ここぞというところで、シュートに撃ち急いだ場面も多く、失点に繋がったところも全て安易なパスミスを奪われたものでもある。


とにかく問題なのは、初戦を落とした最終予選では、未だにW杯本戦には行けてないという事実。

だが、私も前回観戦記のHPで書いたとおり、この程度のハンディをはねのけてこその、本戦へ向けたチームの成長が期待できるというもの。

まだまだ来年に渡って長い長い最終予選、初戦といえどもたった1敗で意気消沈するわけにはいかず、逆にこれをバネに本当に勝てる真のチーム作りに繋げていくしかない。


2戦目の相手はグループBの中では一番格下といえるタイかもしれないが、東南アジアチャンピオンで最終予選まで上がってきたタイは、元Jリーガも多数移籍するなど、国内リーグの圧倒的な盛り上がりもあって、勢いが半端ない。

簡単に勝てる相手などいない。

しかし、初戦を落とした日本、残り全て勝つつもりで、1戦1戦が崖っぷちの戦いをしていかなければ、遅れをとった中、2位以内には入れない。





メンバー入れ替えのハリルジャパン

ハリルジャパンは、前節UAE戦でチャンスを多く作りながらも1点しか取れなかった攻撃陣にテコ入れし、あえてエース岡崎をベンチに温存し、スピードが武器の浅野を1トップに、左サイドには原口元気が入る。
どちらも前節後半から投入された選手。

トップ下の香川は足を痛めた報道もあったが、怪我の具合はスタメン起用には耐えられた様子。


18浅野
8原口元気    4本田
10香川
16山口蛍 17長谷部
21酒井高徳        19酒井宏樹
6森重 22吉田

12西川



東南アジアチャンピオンのタイ

現タイ代表は久々の東南アジアチャンピオンとなり、その高い技術からのパスサッカーは国内からの人気も高いとのこと。

注目選手はタイのメッシとの呼び声高いチャナティップであり、タイのパスサッカーを支える。


10ティーラシル
18チャナティップ
4クルクリット   13ナルバディン
21ポックラウ 7シャリル

3ティーラトン     19トリスタン
15コラビット 17タナボーン

1カウィン




宏樹のクロスから原口のヘディングで先制!!

タイは前評判通り、MF18チャナティップを中心にパスを繋いで来るため、日本としては中東勢相手よりは組みしやすい様子で、アウェイながら立ち上がりから押し気味に試合を進める。

しかし、今のタイ代表は非常にタイ国内の人気が高いため、いざタイがボールを持つと大歓声が一気に上がる圧倒的なアウェイの状況での戦いとなる。


12分、左サイドからのFKのチャンス、香川のキックからファーで本田がヘディングで合わせるも、相手GKがギリギリライン際で掻き出す。

コンパクトに守るタイに対し、サイドをワイドに使いたいハリル監督としては、左サイドで手詰まりとなった際に、なぜ右に出さないんだと激高する場面も。

思うに、長谷部、蛍の組み合わせでは、どちらも守りから一気に自ら攻め上がるのが持ち味のアンカーであり、遠藤ヤットのように展開力があるわけではない。
今後はもっとポスト遠藤となれる、左右へのロングパスも出せるセントラルMFタイプのボランチの台頭が必要だろう。
例えばザスパの松下裕樹のような・・・
松下はロングパスの精度ならば未だに代表クラスと言える。


日本ペースはまだまだ続き、18分には右CKのチャンスからDF6森重の決定的なシュートは相手GKのファインセーブで止められる。

しかしその直後の19分、右サイドに出たパスからDF19酒井宏樹のクロスがファーに飛び、ここにMF8原口がドンピシャでヘディングをゴール左に決める!!


GOOAAALLLLL!!!!


よし!!!
まずは1点!!!!

ゼロの時間帯が続いてしまうと、徐々に圧倒的ホームのタイのペースに巻き込まれるところだったが、とりあえずの先制は試合を進める上で大きい。

問題はUAE戦と同じく、追加点をいかに早く獲れるかだろう。




相手の高いモチベーションにどうしても追加点奪えず前半折り返し

先制した日本は続く24分、ペナルティ左に抜け出したFW18浅野がうまくマークを身体を使ってブロックする形でキープし、ゴール前に入れた横パスに、スルスルっと入っていったMF4本田がインサイドキックで決めるだけといった体勢で詰めるも、あとほんの少し触れず・・・これにはハリル監督もなぜ触れなかった??といったジェスチャー。


28分、DF6森重が長谷部のパスを受けたところで、ボールの空気圧がおかしいのでは、というアピールをし、これには主審からイエローが提示。
うーん、なんとももったいないイエロー。
2枚で出場停止となる最終予選、前節も微妙な中東のジャッジにやられたのだから、同じ中東の審判相手につまらない事で関わるべきではない。
今後の残り8試合の予選リーグでも、中東の審判に半分以上当たる事になるのだろうから、ここの対応の仕方は肝に銘じるべきだ。


その後はタイに対してもほとんどチャンスらしいチャンスを与えないまま時間は経過し、2分間の前半ロスタイムに入ったところで、右サイドからのクロスにゴール前でMF4本田の決定的なヘディングは相手GKの素晴らしい反応でギリギリセーブ。
その弾かれたボールを更にMF10香川が詰めるも、これには相手DFも必死にブロック。


さすがは圧倒的な国の支援を受ける上り調子のタイ代表。
先制されようとも、決して集中力を途切らさない、その姿勢はさすがと言える。

これが日本のフランスW杯の頃のような、国内のサッカー熱の盛り上がりMAX状態の魔力というものか。


こうして、どうしても追加点が奪えないまま、1点リードだけで折り返しとなる。

とにかく追加点。
それしかない。
相手の高いモチベーションがある限り、1点リードだけで試合終盤を迎えるのは非常にマズイ。
実力差以上の力を出されてしまう。






後半立ち上がりのタイの攻撃も受け止めるが、追加点がなかなか獲れない

後半の立ち上がり、ホームのタイはかなりギアを上げて前がかりに来るも、そこは日本もしっかりブロックを作ってスペースを与えない。

そこをいったん受け止められた日本は9分、タイのゴール前で混戦となり、FW18浅野やMF10浅野らが何本もシュートを押し込むも、惜しくもギリギリ相手DF陣の壁に阻まれブロックされる。

この最後のブロックのところでは、浅野のシュートは相手DFの腕に当たっているも、これはPKをもらえず。


13分、MF13ナルバディンに代わり、いかにも体格が良さそうなFW9シロチが投入される。


17分には長谷部がセカンドを拾ったところから右サイドにボールを繋げ、中央に折り返されたボールをMF4本田が絶妙のコントロールでマイボールにしてからの決定的なシュートチャンスも、惜しくも右足でのシュートとなってしまい、シュートはジャストミートせず。

さらに18分にも今度はMF8原口のスルーパスからMF10香川が一瞬前に抜け出してのシュートも、GKカウィンにファインセーブされる。
DF19トリスタンのプレッシャーも気になったか。

それにしても、なかなか追加点が獲れそうで獲れない、まさに1戦目のUAE戦と同じような展開にやきもきする時間帯が長くなってしまっている。


21分にも、今度は左サイドからDF21酒井高徳がうまく相手をかわしフリーになり、ペナルティ内へのパスから原口がややタメてから自分のタイミングでシュートを放つも、バーのやや上。
雨などでかなり軟らかくなっているピッチに足をとられているのか、シュートがどうしても力んでいる。




浅野の待望の追加点!!!

タイのDFも足が止まり、プレッシャーが緩くなってきた中、圧倒的にボールを回す日本は23分、原口の中央からのシュートは相手DFに当たり軌道が変わるも、やはりGKカウィンの壁は越えられず。


いよいよ追加点も奪えなくなってきてからの焦りも出てきた25分、一瞬の隙を突かれ、MF18チャナティップの斜め前への技ありのスルーパス一発でFW10ティーラシルに抜け出され、GKと1対1とされてしまう。

この絶体絶命のピンチの中、GK西川が一か八かの前に出て、シュートを身体と顔でブロックする形でどうにかギリギリ食い止める。


いや〜危ない!!!
やはり1点しか獲れていない、逆にタイからすると1点だけしか獲られていない強みが、ホームのアドバンテージも合わさり、思わぬ力に変えられてしまう。


30分、日本は広くピッチを使った揺さぶりから、左サイドの酒井高徳からのクロスに、ファーでフリーでヘディングを放ったMF10香川のシュートは惜しくもバーの左。
これはシュートではなく、MF8原口へのパスだったか??
もっと枠にいって欲しかった。

これでも点が入らないのか???といよいよ絶望になりそうな次のプレーだった。

31分、MF17長谷部の浮き球の縦パスが入り、相手DF17タナボーンの足が先にブロックしそうになるも、ここはFW18浅野が己のスピードを信じるように顔から突っ込んでいき、わずかに先に頭でトラップすると、そのままの流れからのシュートは、相手GKの手にはじかれながらもゴール右へ!!!


GOOAAALLLLL!!!!


ついに入ったか!!!
やっと、やっとの追加点。
よし、、、これで勝てる、、、

それにしても、これだけ追加点が苦しく、遠いものだろうか。



退場によりタイも万事休すで日本初勝利!

37分、日本はようやく選手交代、ようやくの追加点を決めたFW18浅野に代えてMF20武藤を投入。
この武藤は10分前には用意されていたが、追加点が入りいったん引きあげたところだが、なぜもっと早く交代させなかったのかは問題。
キャプテン長谷部も、この蒸し暑い中、どうして疲れている選手を代えないんだとベンチに抗議の様子。

そんなドタバタもあったか、日本は守備でDF21酒井高徳のプレーがハッキリせず、相手に奪われそうになったところをGK西川がエリアを飛び出して守りにいき、ファールを受けて一瞬一発レッドもあるかと思われたが、かろうじてイエロー提示で助かる。


タイは39分、MF4クルクリットに代えてDF2ピーラパットを投入。

日本も40分2人目の交代、MF4本田に代えて、川崎のFW14小林悠を投入。


44分、MF12プラキットが2枚目のイエローだったのか、退場となり、2点追いかけるタイとしては絶望的な状況に。


4分間のロスタイムに入り日本も最後の交代、この試合かなり活躍のMF8原口元気に代えてFW11宇佐美を投入。


1人少なくなった相手に対し、落ち着いてボールを回しながらも、宇佐美らがなんとか3点目を狙いにいくも、これはさすがに簡単には獲れず、そのままタイムアップとなり、とりあえずの初勝利を挙げる事となった。




1カ月でどこまでチェンジできるか?

こうして日本はまさかの初戦を落としてのツケを最低限晴らす初勝利を手に入れた。

初戦を落としたところで精神的には苦しい中での2戦目となり、雨に濡れた悪いピッチコンディションと、圧倒的なアウェイの中でも、とりあえず追加点を獲っての勝利はホッとしたものとなった。


3戦目以降は1カ月後となるが、とにかく痛い敗戦を喫しているという崖っぷちである事にはなんら変わりはなく、そしてタイ戦でももっと得失点差を広げても良かった決定機の逸失という課題もある。

特に効果的なサイドチェンジをなかなか出せないボランチ陣の人選は問題ではないだろうか。

長谷部、蛍のどちらかがアンカーで良いにせよ、もう1人は優れたセントラルMFが欲しい。

それが怪我の影響で2戦とも出られなかった柏木なのかは、最近J1に疎い私には何とも言えないが、もっと日本という国ならば人材がいるのではと思えてならない。


予選再開までの1カ月間で、どう今回の初戦の敗戦を糧にチェンジしていけるか。

ハリルジャパンの長い最終予選リーグの道のりは始まったばかりだが、しかしもう早くも1戦も負けられない戦いが続く、茨の道がずっと続くこととなる。




(16.9.6UP)

やっぱりネット購入は便利ですね^^)
どうせ買うなら以下↓からクリックして入ってもらえると、サイト運営の貴重な助けになります(本当に^^;)
(アマゾンでも、楽天でも、ご協力お願いします。。。)




群馬県内どこにでもあるセブンイレブンで受け取りなら、CDも本も送料無料です!↓





TOPへ戻る>>日本サッカーのページへ




inserted by FC2 system