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サッカー日本代表 2018ロシアFIFAワールドカップ
アジア最終予選 第1戦 UAE(アラブ首長国連邦)戦(ホーム)
2016(H28).9.1

1−2

横棒


2018ロシアW杯に向けて、日本代表の超重要な第一戦

リオオリンピックも終わり、いよいよ再来年のロシアW杯に向けて、サッカー日本代表の戦いが始まる。

このアジア最終予選、A、Bのグループに分けて、2位以内に入ればW杯に出られるものの、今回のBグループは相当な難敵が揃ってしまい、まず日本が圧倒的に苦手としている、未だになぜアジア枠に強引に割り込んできたのか納得もいかないオーストラリア、そしてアジアの超難敵イラク、それに続き同じく中東勢のUAE、サウジアラビアと同じ組に入りながらも、この中で日本は唯一の東アジア勢として2位に入らなければいけない。

正直、オーストラリアが頭一つ出ている感もあり、実質は日本とイラクあたりが肉薄で残り1席を争うような状況になる可能性が高い。

そんな超厳しいグループリーグ戦、これが最初の1戦となるわけだが、特にこの1戦目は最重要と言われており、過去の日本を見ても、初戦で勝てなかった時はW杯に出場出来ていない。

最近はかなり盤石な体制で、最終予選も勝ち上がって当たり前だった感が強くなっているが、本田、香川などの世代もいよいよ選手としてのピークの時期を過ぎようとしており、その下の世代との交代が思ったように進んでいない。
ベテランの域に入っていた遠藤ヤットがつい最近まで代表に入っていたり、未だに長谷部が中盤の大黒柱になっている点からも分かるし、センターバックの吉田麻也あたりも、いい加減次の世代が取って替わる選手がいてもいいはず。


この最終予選の間に、多少のメンバー、世代の入れ替えが進まなければいけないし、そして何より結果が重要となる。

とにかく負けたら終わりだ。
最終予選突破の確率が一気に最悪となる。

そして、相手は昨年のアジア杯の準々決勝で、日本をPK戦の末に破ったUAE・・・
よりによって、近年の対アジア勢の中では一番苦々しい記憶を持つ相手を、初戦のホームに迎える事となる。

初っぱなから厳しく、そして超重要な第1戦が始まる。





柏木の代役は大島のハリルジャパン

とにかく問題なのは、この時期の日本代表は多分に準備不足であること。

国内組はリーグ戦も佳境に入ってきており、実際にレギュラーメンバーだったレッズの柏木などがリーグ戦の中で足を痛めて離脱中。
また海外組も、シーズン明けてから本田が所属のACミランで控え組に入っているなど、試合勘といったところも不安が残り、更に海外組の合流は案の定遅れに遅れ、まともに全体練習も出来ていない状況。

唯一の好材料と言えるのは、歴史的な快挙となった、レスターでのプレミアリーグでの優勝を遂げたばかりの岡崎を1トップに配置できる事だろうか。
プレミアリーグでの優勝の立役者となったFWを代表に呼べることは大きなアドバンテージと言える。


その負傷欠場の柏木に代わり、この試合ではリオオリンピック代表から川崎フロンターレ所属の大島がこの世代唯一の抜擢となる。
イケメンで人気のある大島だが、実力でも代表の定位置の座を掴みたい。



9岡崎
13清武      4本田
10香川
17長谷部 7大島
21酒井高徳        19酒井宏樹
6森重 22吉田

12西川



王様オマル擁するUAE

バタバタの日本代表に対し、UAEは、ちょうど直近までプレシーズン時期だったこともあり、しっかりとキャンプを経て準備してきたとのことで、このコンディションの違いは日本代表にとっては大きなハンディとなる。
アドバンテージといえば、ホーム埼玉スタジアムで出来るという事くらい。

注目選手は昨年のアジア杯でアンカー長谷部を苦しませたUAEの王様、バルデラマ風のアフロヘアが特徴の10番のオマル・アブドゥルラフマンだろう。
アジア杯では3位決定戦でのイラク戦で、このオマルのパス一本でイラクの堅い守備をズタズタにし、3−2での勝利を収めたとの事。

再び長谷部とのマッチアップが予想されるが、ここの駆け引きが試合の行方を左右する。



11ハリル 7マブフート

15ハマディ      10オマル
13イスマイール 5アメル

14サンクール       23ハリブ
6サレム 19アフメド

12イーサ




清武のFKから本田のヘディングで先制!!

立ち上がりはボールを保持した日本だが、なかなかシュートまではいけないまま、いざ相手にボールが渡った開始5分、MF10オマルを中心に中央での短いパス回しで崩され、オマルが戻したところからボランチにミドルシュートを撃たれてしまい、これはGK西川の範囲内で収まるが、いきなり危うい場面を作られてしまった。

9分、右サイドからDF19酒井宏樹がいいタッチからの抜け出しを仕掛けたところにDF6サレムが足から当たっていき、酒井の足首の辺が刈られ、これにはイエローが出る。

このペナルティ右隅外の良い位置からのFK、MF13清武の右足から放たれたボールに、ファーで1人抜け出したFW4本田圭佑が見事に頭で押し込みゴール左隅へ!!


GOOAAALLLLL!!!!


よしよし!!!よく決めた本田!!!!

さすが海外での厳しい中でプレーする清武と本田、ここにしかないというところに清武が蹴り、そして寸分違わず本田がピンポイントで決める。

本当にきれいな、ドンピシャのゴールだった。

ファーの裏だったので、相手DFも完全にマークを外してしまった。

中東にありがちなボールウォッチャーになりがちな、組織力の穴をうまく突けた先制と言える。

とにかく、堅守速攻が伝統の中東勢に対し、先制という結果は非常に大きい。

これで相当に有利に試合を進める事が出来る。




すぐさま、FKで同点にされてしまう

15分には左サイドでのDF21酒井高徳からのクロスに、今度は右サイドのファーで本田が折り返し、ゴール前で後は岡崎が押し込むだけ、という場面だったが、さすがにこれは相手GKが長いリーチを活かしてキャッチ。


16分、右サイドでの攻防の際に、先ほど荒い削りを喰らった酒井宏樹が執拗な相手のマークと、その後の挑発に乗せられる形で相手を突き放してしまい、これには逆にイエローを喰らう。

イエロー2枚で出場停止となってしまう最終予選、無駄なイエローだけは気を付けないといけない。


先制で勢いに乗る日本、18分にはペナルティ内左に岡崎が抜け出し、中央で香川がフリーで走っていたものの、岡崎ここは自分で決めると思い切ってシュートにいくが、惜しくもバーのわずか左上。


その直後、19分に大島から宏樹へのパス回しの際のミスを奪われてショートカウンターを喰らい、相手FWの抜け出しにDF吉田が対応したところで、ちょこんとボールに触りつつ相手は倒れ、これはファールには見えなかったが、なんとファールでしかもイエローの判定。

おいおい、Jリーグの判定じゃこんなのあり得ない・・・と思っていた矢先、このFKに左のMF10オマル、右のFW11ハリルと並び、ハリルの放った右足からのFKは、短く鋭くゴール右上に落ちるボールで、GK西川も反応して触るものの、そのままボールはバーの上に当たり、そのままゴールへ・・・


・・・・・・・・・・!!!!???・・・・・・・・・


マジか??
なんて強烈なFKなんだ・・・

これは撃った相手を褒めるしかない。
まさに完璧なFKであり、左のオマルも撃つかもしれない状況だった中、西川としても止めようが無い。


うーん、こんなにも早く振り出しに戻されるとは・・・
さすが昨年、PK戦ながらも日本を破ったUAE、そんなに楽に勝たせてはくれない。




互いにチャンス逸し、同点で折り返し

しかし、流れとしてはUAEの守備はまだ崩れており、26分にはDF21酒井高徳のクロスに、FW4本田が右からゴール前中央へうまく横の動きで入り込んでいき、ヘディングで合わせるも、いったんGKに弾かれ、更にこれをMF10香川が詰めるも、惜しくもシュートは右のバーをわずかに外れる。
本当にこれは惜しかった・・・


30分にも右サイドでDF19宏樹が落としたボールに、MF4本田が得意の左足から無回転気味の良いミドルシュートを放つも、惜しくもバーの右。
しかし、こういったシュートのチャレンジは多い方が良い。


UAEも甘くはなく、34分、MF10オマルにボールが渡ると、中央から単身ドリブルに入られ、なかなか止められないまま、ペナルティ手前左からシュートを浴び、これはわずかにバーの右も、あまりのオマルの技術の高さには身震いさせられる。


36分にはMF10香川の中央からの持ち込みから、MF13清武がうまく身体を使ったブロックでボールを受けてのワンツーで香川が抜け出すも、シュートは相手にブロックされ左CKへ。

この試合初めてのCK、清武のキックから吉田がニアで競ったところでGKがはじいたところを、後方から長谷部のシュートは惜しくもバーのやや上。


41分、UAEの縦パス一本に、FW7アブフートが抜け出してしまい、DF21高徳のマークも追いつかない中、先にシュートされてしまうも、どうにかGK西川がわずかに手に当ててバーの右に逃げる。


前半はこのままタイムアップとなり、1−1での折り返しとなる。

それにしても、リードのまま折り返せれば、後半も有利に進められたが、やはり一つのミスから相手の速攻を浴び、そしてそこからFKで同点に追いつかれるという、最終予選ならではの展開というか、恐ろしさを改めて感じる前半となった。


なるほど、これがあのイラクをアジア杯で破ったUAEか。

守備力はイラクの方が上だろうが、王様オマルがいる限り、攻撃ではアジア屈指と言える。
オーストラリア、イラクに加え、こんな強敵もいるのかよ、このグループBは・・・





後半、なんとPKでリードを許す

後半に入り4分、CB森重が相手の隙を突いてドリブルで攻め上がったところで相手のマークが分散し、ここを起点に香川が左サイドから崩し、中央のMF7大島に渡ると、大島の鋭いミドルシュートは相手GKの好セーブに遭い、惜しくもバーのわずか上。

この右CK、ニアで岡崎が競って後ろに逸れたところに、DF6森重が足を伸ばして詰めるも、惜しくも触れず。


7分、MF17長谷部が自陣でのパスミスから奪われてしまい、なかなかボールを奪えないまま、ペナルティ左でMF15ハマディがキープし、これにMF7大島ら3人で囲んで対応するも、最後は大島が足を入れたところにハマディが倒れ、なんとこれにPKの判定??

おいおいおいおい、、、前半のFKの吉田の場面もそうだったが、これでファールか??

なんとこのPKの判定で、蹴りにいくのは先制点を入れたFW11ハリル。

守るしかないGK西川の気合を空回りさせるように、ここはいったんタイミングを外し、西川が右に飛んだところをあざ笑うように、なんとど真ん中に決めてきて、これを決める。


・・・・・こ、、、これで1点リード・・・・・・・・・


マズイ・・・・
あれだけ追加点のチャンスがありながらも、結局は相手の少ないチャンスを決められ、結果的には1−2。

まさに相手のペースと言える。

それにしても失点のきっかけとなった長谷部のミスも頂けないし、ファールしてしまった大島の守備ももう少しどうにかならなかったものかと思う。
ボランチのところがアキレス腱となってきている点が今後も課題となりそうだ。

普通にベンチに座っている山口蛍や、遠藤航じゃダメなのか?と思ってしまう。




あまりのジャッジの悪さに翻弄される日本

14分、右サイドからの本田のクロスに、ゴール前での岡崎のヘディングは、惜しくもバーの上に当たり、同点ならず。

本当に日本は何度も、それこそ5分に1本は決定機を作りながら、なぜ入らない・・・


16分、日本は最初の交代で、MF13清武に代えてFW11宇佐美を投入。


19分、日本はCKなどからチャンスを作り、こぼれたところからのクロスに岡崎がゴール前で競り倒されるも、これにはPKの判定ならず。
おい!これはPKとらないのか??と、この試合本当にジャッジに泣く日本。


この後、相手GKが長い間倒れている間に、日本は次の交代を用意し、21分にFW9岡崎に代えてスピードが武器のFW18浅野を投入。


22分、左サイドでFW11宇佐美がボールを持ち、ワンツーからペナルティ左サイドで受けたところで宇佐美、うまくダブルタッチでボールを外しながら倒れされるも、なぜかPKの判定ならず・・・????

なぜ???相手はボールに触れてもいないのに?????
何考えてんだ???主審????

あまりの判定基準のあいまいさに愕然とするばかり。
このまま負けたら、無効試合にして再戦を望むべきだろう。




ゴールに入っているも、なんとノーゴールの判定・・・

28分、UAEも交代、FW11ハリルに代えてDF18ファウジを投入。

日本も30分に早くも最後の交代、MF7大島に代えてFW8原口を投入。

32分、右サイドからのクロスにゴール前で本田がヘディングし、こぼれたところにFW18浅野のシュートはゴールラインを割っているも、GKがギリギリはじき出したという判定でなんとノーゴール。

ビデオだと完全に入ってますが・・・

おいおい、マジで再試合だって、これ。
カタールの審判団かなにか知らないが、ひどすぎるっしょ、これ。

ここで足を痛めていた相手MF15ハマディが交代で下げる。


ここから何度もCKやFKでチャンスを作るも、相手GKも乗ってきており、なかなかゴールは割れず。

逆に相手もオマルにさえボールが渡れば、可能性のあるボールを繋いでくる。




タイムアップ・・・日本、なんと黒星発進・・・

ラスト5分を切り、DF22吉田も上がり、いよいよパワープレイへ。

しかし、ここから原口や宇佐美にシュートチャンスがくるも、どちらも撃ち急いでしまう形で枠を捉えられず。
う〜ん、ここでの精度が欲しい・・・

ロスタイムは4分。

浅野のスピードに合わせて縦パス一本でチャンスとなるも、浅野のシュートはミートせずにGKへ。


そして案の定タイムアップとなり、なんと日本、ここ20年間以上で初めての黒星発進となった・・・





黒星発進はW杯出場ゼロ?そんなの関係ねえ!!!

黒星発進だと、W杯出場の実績ゼロ・・・

ふ〜ん


いいよ、そんなの関係ない!!!

試合内容で負けたとはとても思えない。

ジャッジさえまともなら、明らかに勝っていた試合だった。


実績がゼロならば、それを打ち破ればいい。
まだまだ長い長い最終予選の1戦目でしかない。

試合内容ゼロで、なんとなく勝ち上がり、そしてW杯本戦のリーグ戦でボロボロだった、例えばあの最悪のジーコジャパンの時などの再現をするくらいなら、日本のサッカーをブレずにやり、そして最終的に出られなければ、それもサッカーだろう。

そうだ、、、あの最悪だったジーコや、内容ゼロだったザックジャパンの頃を思い出せ。

それに比べれば、このハリルジャパンの、活き活きとしたサッカーはどうだろうか。


この試合は、明らかにジャッジに負かされたが、しかしこんな試合が毎試合続くわけじゃない。

雨降って地固まる、そんなサッカーの構築を期待したい。


あの、サッカーファンからは常にその華麗なパスサッカーを称賛されながらも、”永遠の”優勝候補だったスペイン代表が、初めて世界一となった2010年南アW杯。

覚えているだろうか、そのスペイン代表は、予選リーグの初戦、スイス代表に圧倒的に攻めながらもどうしても点が獲れず、0−1で落とした。
ピッチを去り際に、イニエスタのあの悔しそうな表情と共に台を思い切り蹴ったやつ当たりの場面は、未だに鮮烈に記憶に残っている。

わずか3戦しかやらない予選リーグでの初戦を負けるという事がどれくらい厳しい事か、サッカーファンなら十二分にわかるだろうし、そのチームが決勝トーナメントに上がっただけでも快挙だというのに、あろうことか、スペインは初戦のスイスに負けながらも、その後全勝し、見事に優勝して見せた。


歴史が動く時というものは、そういったものだろう。

壁を打ち破ってこその歴史がある。

あの、ぼや〜っと日本全国が盲目的に代表を信じてしまい、大きなメスも入らずにぼや〜っと本戦に出て、そして予選リーグ戦で惨敗したあのジーコジャパンやザックジャパンの無惨さに比べれば、本戦に出ない方がマシとも言える。



この試合、むしろ負けて清々している自分がいる。

サッカーが終わるわけじゃない。

サッカーはまだまだ続く。

こんなの試練でも何でも無い。

この程度の試練を乗り越えられないで、何が本戦で、世界でナンバー4(つまり準決勝進出)だろうか。



忘れもしない1999年1月1日、天皇杯で優勝し、日本一になっても、明日のサッカーをやらせてもらえなかった、あの無念に比べれば、こんなのどうって事も無い。

あの日が自分のサッカーの全ての原点だ。

その私は信じる。

ハリルジャパンの可能性を。



(16.9.1UP)

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