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2012ロンドンオリンピック アジア最終予選 第4戦
2012年2月5日(日)
シリア戦(アウェイ)

1 − 2

横棒


3連勝の日本五輪代表、アウェイで王手なるか?

ロンドン五輪出場に向け、アジア最終予選C組で戦う日本代表。

シリア、バーレーンと強敵と同組に入ったが、接戦を制しここまで3連勝。

しかし、一番の強敵であるシリアとは日本でのホームでようやく勝利したばかりであり、この日のアウェイで負けると急に逆王手をかけられる形となる。

この試合に勝てばほぼ出場決定、負ければ得失点差で逆転2位となってしまい地力突破が無くなるという、非常に重要な一戦。

エース清武を怪我で欠く中、国内組のみの関塚五輪代表はこの一戦をモノに出来るか?


・・・ちなみに、私はこれまで今回の五輪代表の試合は全く観ていません・・・

毎回、あまり五輪代表までは興味が無く、特に今回は群馬県出身もいないし・・・

まあ、本戦までに1回くらいは観ておくかというチェックです。




エース清武を欠く日本

日本はエース清武を怪我で欠き、1トップには大迫が予想されていたが、スピードが武器の永井を1トップで起用してくる。

まずは勝利しか狙ってこないシリアの攻撃をしっかり守り、カウンター気味に永井のスピードが活かせればという策か。




11永井
7山崎       10東
15山田直
8山村 16山口

5比嘉         4酒井宏
12濱田 13鈴木大

1権田



エースFW10アルスーマが脅威のシリア

シリアはホームでの戦いでも一時は同点ゴールを決められるなど苦しめられたFW10アルスーマがとにかく怖いとのこと。
まあその試合観ていないので私はよく知りませんが・・・

とにかく引き分けでは負けに等しいので、勝利しかない激しい戦いをしてくることだろう。


11マルドキアン 10アルスーマ

7ファレス         8アルマワス
17ソライマン 12アルオマリ

4ズビダ            3シャヒン
2アルサリフ 15ハサン

1アルマ




山崎いきなりの負傷交代、不運の失点!!!??

シリアのホームだが、内紛が続き情勢不安定なシリアでの戦いは認められず、中立国のヨルダンでの戦いとなる。
このヨルダンのピッチが非常に劣悪とのことで、日本にとっては分が悪い。
中東での戦いはこんな事がザラ。

開始4分、いきなり前線へのこぼれ球がペナルティ内に転がった際にFW11マルドキアンが鋭く入っていき、DF13鈴木の前で倒れる。
ヒヤッとしたが、これは誰も触っておらずマルドキアンにシミュレーションのイエローが提示。


日本は7分に右サイドスローインから山村のボールをペナルティ右で受けた山田直が素早く一瞬だけコントロールしてからのシュートは惜しくもバーの右。


拮抗した試合展開の中でも、やはりシリアが押し気味に試合を進める。
やはりアグレッシブさが違う。


16分、左サイドでの競り合いで脇腹にヒジを入れられたFW7山崎が肋骨をやられたかピッチ外に出され、FW9大迫が急遽投入される。
結局いつもの永井を左に、大迫を1トップにという布陣に強制的に代えさせられてしまう。

この直後の17分、右サイドからのFKに対し、MF7ファレスが左でゴール前に送ったボールは飛んだFW9大迫の頭に当たってからGK権田の直前でバウンドし、これを権田が取り損ねて脇をすり抜ける形でゴール右に流れ込む・・・


・・・・・・・!!!!???・・・・・・・・・・


マジか??
大迫の頭で軌道が変わり、絶妙なボールとなってしまった。
ピッチ状態もあってこれはあまりに不運な失点。


負けると後が無くなるこの試合、あまりにも痛すぎる失点が入ってしまった。

くしくも山崎の負傷、そして入ったばかりの大迫絡みという、本当に不運な失点だった。




大迫のトラップ、永井のクロスの動きから同点ゴール!!!

先制された日本はやはり焦りもあってかほとんど良いボールを入れる事ができない。
まずはしっかりと大迫に当ててから、山田直や東らに戻し、そして永井がスピードを付けて裏を突くというのが理想だろうが、全くそういったプレーがこれまで見られない。

時折大迫がキープしようとするも、シリアの熾烈なプレッシャーがそれを許さない。


38分、この時間帯はほとんど防戦一方だったシリアだが、混戦の中から左サイドをFW11マルドキアンが抜け出し、ペナルティ左まで侵入されてからフェイントをかけられ上げられたショートクロスに、ゴール前でFW10アルスーマのオーバーヘッドシュートはかろうじてGK権田が正面で抑え難を逃れる。

とにかく2失点目を先にしてしまうと試合がほぼ決まってしまう。
絶対あと1点だけは守りつつ、同点の機会を伺う必要がある。



そして前半もついに45分を回り、この前半は何も無かったな〜後半だな〜と思った矢先、DFラインからのクリア気味の縦パスをセンターを越えたところでFW9大迫が技ありのトラップでこれを一瞬でマイボールとし、前線に送ったところを左サイドから一気にクロスの動きで右ペナルティに侵入していったFW11永井が飛び出してきたGKの右脇を狙ったボールを流し込み、これが見事にゴール左ネットに突き刺さる!!!


GOOAAALLLLL!!!!


これは非常に大きい同点ゴール!!!

大迫のマークを背負いながらもうまく身体を使った抑えながらのトラップ、キープ、そしてスピードを活かして斜めに入っていった素晴らしい動きの永井と、まさに2人のFWの特徴が最大限に活きたプレーだった。

まさに理想のゴールシーンであり、しかも時間帯が前半終了間際とまた良い。


これで1−1の同点で前半を折り返す事となる。
勝負は後半、今度こそ先に1点決めて試合を決めたい。





後半、シリアの猛攻をかろうじて食い止める

後半に入り4分、中央から山田直のパスが最前線の大迫に入り、1人のマークを相手にチャンスとなると、大迫のパスを受けた永井には合わし切れず残念ながらシュートまではならず。


そのすぐ後の5分、MF8アルマワスが巧みに右サイドから切れ込み、ゴール前右で決定的なマイナスのセンタリングをアルスーマに送るも、その直前でMF16山口がギリギリクリア。

更に7分、右サイドを突破したアルスーマが強引にゴール右からシュートにいくも、GK権田が右手一本でギリギリ止めるファインセーブでかろうじてこれを防ぐ。

とにかく後半に先攻されるとかなり厳しくなってしまう。
このまま1−1の引き分けならば勝ちに等しいが、失点だけは許されない。



16分、日本はペナルティ手前やや右寄りという絶好の位置でFKを与えてしまい、FW10アルスーマと先制のFKを蹴ったMF7ファレスが並び、ファレスが直接狙っていったボールはやや低く壁に当たってくれてクリア。


19分、MF7ファレスに左サイドから突破を許してしまい、左右に何回もクロスで振られるも、どうにかブロック。




日本の時間帯も得点ならず

24分、左からのCKにファーポストでフリーで入っていったDF13鈴木のヘッドは惜しくも叩きすぎてゴールを逸れる。
これは本当にフリーだったので鈴木も思わず顔を覆って悔しがる。


25分に入り、シリアは交代、前半に比べ後半は鳴りを潜めたFW11マルドキアンに代えてFW9ナクダリを投入。


26分、日本はシリアのセットプレーをはじき、そのままカウンターの流れとなり、右サイドで永井が巧みにコントロールしてタメてからの前線への縦パスに、そのまま上がっていったDF13鈴木にあとわずかの直前で、飛び出したGKがヘッドでクリア。


29分、日本は2人目の交代、久々の登場となったキャプテンMF8山村に代わりMF3扇原を投入。


この辺から流れは日本になり、焦るシリアを尻目に日本のパスがどんどん回り出し、大迫や永井らにもボールが入り出す。

35分にはその良い流れのパス回しを最終的に山田直のダイレクトパスをペナルティ右で受けた大迫のシュートを惜しくもGKが右手一本で当ててゴール左に逸らす。
この時間帯で1点決めて、この試合を決めたい。





またもや不運のゴールで日本まさかの敗戦・・・

42分になりシリアはいよいよ最終局面、MF7ファレスに代えてFW6アルレファイを投入し、更に攻勢へ。
いよいよ状況は攻めるシリア、守る日本の状況に。


そして44分、なんとか猛攻に耐えてきた日本だったが、クリアボールを拾われ、そのままカットしたDF2アルサリフのミドルシュートは変化して落ち、GK権田の正面だったがボールがギリギリバーの下を通りゴールに突き刺さる!!!??


・・・・・・・・・!!!!????・・・・・・


なに〜???
なんとゴール????

もうあとはこの猛攻さえ食い止めれば、といったところだったが、なんとDFの拾ったそのままのシュートが入ってしまうとは・・・

なんとも残念な、本当に残念な2点目を決められてしまった。


そしてそのまま試合は3分のロスタイムへ。

相手シリアはMF17ソライマンが足をつらせ、急遽の交代。
約2分間試合が止まり、焦る気持ちはどんどん募る。

距離がある左寄りのFKを掴むと、山田直はトリックプレーでペナルティ右に流れ、ゴール前に上げたクロスをGKがギリギリキャッチするも、そのまま倒れてまたもや試合は中断。
もうシリアもなりふり構わず時間稼ぎにくる。


そして再開後試合はタイムアップ。


日本は負けてはいけない試合で1−2の敗戦を喫してしまった。







これで日本とシリアは勝ち点9で並び、得失点差1でシリアが逆転で1位に・・・

五輪への切符は残り2試合の結果で決まる事となる。


もうこうなったら、残り2試合勝利することはもちろんの事だが、それ以上にとにかく得点をシリアよりも獲っていく、1試合1試合、1得点1得点が非常に重要な試合となる。


とにかく残念なのは、後半30分の時間帯に追加点が取れなかったこと。

やはりあそこで獲れないようでは、本戦に進んでも活躍は望めない。


非常に苦しい立場となったが、しかしこれをはね除けるくらいでなければ本戦に進んだところで仕方ない。

ちょうど良い試練だろう。

今後は出し惜しみする事無く海外組を含め、スクランブル体制で残り2試合を戦わなければいけない。

泣いても笑っても、来月の中旬には結果は決まってしまう。
 清武は間に合わないか・・・







(2012.2.5UP)






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