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インターハイ2022
2022.7.30
決勝
前橋育英 1−0 帝京(東京)


横棒



12大会ぶりのインターハイ優勝を目指して

2022冬の全国選手権では惜しくもベスト8に散った前橋育英だが、世代が一つ代わり、この夏のインターハイでは矢板中央、米子北を下し決勝まで勝ち進み、12大会ぶりのインターハイ優勝がかかることとなる。

この世代の前橋育英といえば、MF徳永とMF根津が2年生コンビながら全国で活躍しており、この2人のボランチに自分としては大いに期待したい。

プレミアリーグも戦い鍛え抜かれたこの世代の戦いぶりはいかに。



FW守屋負傷の代わりにFW高足に期待がかかる前橋育英

冒頭に挙げたとおりMF14徳永涼はまさに前橋育英の軸となるべき選手であり、その他、FW小池直矢、FW高足も冬の全国を経験して3年生になったコンビ。
MF7根津は怪我の影響もありベンチスタートだが、準決勝でも途中交代で相棒の徳永涼を大いに助けたとのこと。


10高足
15山本颯太
9小池直矢      8大久保帆人
14徳永涼 19青柳龍次郎

6山内恭輔          11井上駿也真
4齋藤駿 13杉山陽太

1雨野


ベンチには、FW16眞玉橋、MF18堀川、MF17山田、MF7根津、MF3齋藤颯太、MF2茂木、DF20芦田、DF5齋藤航汰、GK12大澤


古豪帝京

帝京といえば最近の新興勢力に押された古豪というイメージがあるが、やはりその歴史の深さからか、このインターハイでは青森山田らも倒して決勝にきた実力は本物。
とにかく毎試合複数得点を重ねる攻撃陣が強み。


10伊藤聡太
 9橋本マリーク
7松本琉雅     11山下凜
15藤崎巧士 18田中遥稀

2島貫琢士           20並木雄飛
4梅木怜 6大田知輝

1川瀬隼慎


ベンチはFW13齋藤慈斗、FW17横山、MF19前野、MF14山崎、MF8押川、DF12前M、DF5藤本、DF3小林、GK16大橋

本来はFW13齋藤が1トップらしいが、準決勝で負傷退場したため、この試合はベンチスタートとのこと。


立ち上がりからチャンスも得点ならず

育英は立ち上がり5分、右サイドからボールを繋ぎ、ペナルティ内で一歩抜け出したところでMF8大久保のシュートは惜しくもカバーに入ってきたDF6大田のブロックに合いCKに。

8分も、今度はMF9小池が出てきたGKもかわし、無人のゴールへシュートしたかったが、帝京DF陣の激しい抵抗にあい、シュートまで持ち込めず。

途中までは前橋育英のポゼッションだったものの、徐々に帝京が流れを掴みはじめると15分、MF19青柳がMF15藤崎にボールを奪われた直後にユニを引っ張るファールで、どうやらこのプレーで藤崎は足をやってしまったらしく、MF8押川に負傷交代となる。
そんなにたいしたファールではなかったが、足のひねりどころが悪かったか。
ここで前半のクーリングブレイクが入り、5分ほどの長い時間、試合が止まる。
なるほど、これだけ時間が止まるのも珍しい。
今や暑さ対策は重要だ。

22分、育英はカウンターのチャンスとなり、左サイドに出ていたFW10高足にボールが渡ると、巧みなコントロールでボールをいったんキープしてから素早く前線にボールを送り出し、これを受けたMF8大久保が前線にスルーパスを送ると、MF9小池が見事に抜け出し、ここに出てきたGK川瀬も巧みなフェイントでかわしてから、無人のゴールに今度こそシュートまで持っていけるものの、惜しくもほんのわずかバーの左を逸れ、非常に大きな決定機を逸する。



前半はスコアレスで折り返し

25分、右サイドからFW15山本がタメから一気に身体をいれかえて抜け出そうとしたところをDF2島貫がファールで止め、これにはイエローが提示。

ここから育英も左サイドバックのDF6山内、右サイドバックのDF11井上と両サイドバックが積極的に攻撃参加し、再び帝京を押し込みはじめる。

31分、右CKからのDF6山内の左からのキックに、ゴール前でFW15山本がドンピシャでヘッドを合わせるも、なんと帝京のゴールライン上でMF7松本が決死のブロックでこれを阻止!!

するとそのブロックをした帝京のMF7松本が、そのままカウンターの形で中央を突破のドリブル突破し、ペナルティ内でつぶれながらのスルーパスにMF11山下凜がトゥーキックでのシュートをするも、GK1雨野がファインセーブでこれを食い止める。

前半のアディショナルタイムはクーリングブレイクの分、長めの6分。

(というか、インターハイは前後半35分なのか!冬は40分だったと思うけど、夏だからか?)

36分、育英の右CK、DF6山内のキックからファーでヘディングを合わせるも、今度はDF2島貫がクリア。
山内の左からのキックの精度が非常に高く、セットプレーでは育英に可能性を感じさせる。

40分、またも育英のCKから、今度は帝京のカウンターとなり、FW10伊藤が中央を持ち込んでいくと、スルーパスになんとDF大田がここまで上がってきており、決定的なシュートを放つも、これもGK1雨野が1対1をビッグセーブ!!!

雨野はこの試合2点は防いでいる大活躍。

問題は猛暑の炎天下での後半、どれくらい運動量が持つかか。






後半、数々のビッグチャンスも入らず!!

後半1分、育英はいきなりのチャンス、FW10高足が後方からのボールを巧みにトラップして一瞬でマイボールにすると、決定的なシュートを放つも、GK1川瀬がこれまたビッグセーブ!!
共に両チームのGKが決定機の1対1をビッグセーブし合う凄い展開となる。

5分、帝京はここで交代策、FW9橋本マリークに代えて、ここまでチーム得点トップの4点を挙げているエースFW13齋藤慈斗が入る。
いよいよここからが本番か。

11分、ボールとの競り合いになったところでFW13齋藤が強さを発揮してDF4齋藤駿が振り切られてしまうも、後方からMF14徳永涼が巧みにカバーに入りこれを止める。

するとその直後の12分、今度は縦パス一本からFW10高足がうまく抜け出して技ありのループシュートで狙うも、わずかにバーの左を逸れ、これには山田監督も悶絶。

さらに13分、前線をFW15山本がペナルティ左を駆け上がり、マイナスの折り返しにMF9小池がゴール目前でシュートも、バーの上を越してしまう。
山田監督もこれもいい加減決めてくれよといった表情。

更にさらに15分、MF9小池がクサビのパスを落とし、FW10高足がペナルティライン上中央で相手に囲まれながらもさすがのテクニックでターンしながらのシュートもGK1川瀬がこれまたファインセーブで止められる。

この試合、相当に1点が遠い。
やはり接戦だ。


18分、ここで後半のクーリングブレイクが入る。


FW10高足の決勝弾で日本一!!!

クーリングブレイク後の23分、育英は中盤でMF14徳永涼が落ち着いたワンタッチパスで前線のFW10高足にボールを入れるも、これは囲まれてしまう。
徳永涼の落ち着いたボールさばきはさすが。

29分、育英は交代策、FW15山本に代えて、いよいよMF7根津が投入!!
これで徳永、根津の不動のボランチが揃う。
これでMF19青柳は左に入り、MF9小池がFWに上がる。

31分、左サイドからMF8大久保が抜け出してシュートも、DF2島貫が渾身のブロック!!

続けて32分にも右サイドからパスを受けたMF7根津がいきなり右足を振り抜きミドルシュートは惜しくもバーの左。

32分、この試合最後の飲水タイムが入り、帝京はMF11山下凜に代えてMF19前野が入る。

試合は7分のアディショナルタイムへ入り、DF11井上に代えてMF18堀川を投入。

するとアディショナルタイム4分、その堀川からのダイレクトのパスを受けたFW10高足が、一気にドリブルで相手をかわしてからのシュートが、ついにゴールへ!!


GOOAAALLLLL!!!!


ようやく決めてくれたか!!高足!!

ここまでかなり惜しいところまでのシュートが多かったFW10高足、ついに決めてくれた。


そして試合終了のホイッスル。

こうして12年ぶり2回目のインターハイ、全国選手権を含めると3回目の日本一に輝くこととなる。

この後半、帝京にはまともにシュートをさせておらず、これは体力面でも勝ったということだろう。

やはりプレミアリーグでの戦いはチームを一段と強くした。
攻守に渡って非常に安定感がみなぎっていた。
今年の育英は本当に強い。

よくやってくれた前橋育英!!

このまま冬の選手権も全国制覇だ!!


前橋育英2022インターハイ優勝!! 2022.7.30
2022.7.30 前橋育英2022インターハイ優勝!!



(22.7.30UP)






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