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第100回2021-2022全国高校サッカー選手権
2021.12.31
2回戦
前橋育英 6−0 三重(三重)


横棒



前橋育英2連覇目を目指して

2017シーズンに初の全国制覇を成し遂げた前橋育英の2連覇目を目指す戦いは2回戦へと駒を進めた。

攻守ともに充実した戦力を保持するトータルの力があり、ついにプレミアリーグ参入を勝ち取った今年の前橋育英には期待が持てる。
こんなところで敗退するわけにはいかない。



1回戦、FW守屋ハットトリックの前橋育英

注目は1回戦で全得点に絡みハットトリックも成し遂げたFW9守屋。
左右からのシュートは見事なものだった。

その他、前橋FC出身のキャプテンDF4桑子流空に加え、クロスなどのキック能力や守備のバランスも良いDF6岩立祥太、守護神でキックの精度も高い前橋FC出身のGK1渡部(わたなべ)堅蔵らが守備陣を固める。

そして攻撃の中心はなんといってもU-18にも選出されVファーレン長崎に内定した左サイドのドリブラーMF10笠柳翼が絶対的エースの存在となり、それに加え2年生ながら高い得点能力を誇るMF23小池直矢もいる。

またザスパに内定のエースキラーと称されるサイドバックDF2岡本一真はコンディションの問題かこの試合はベンチ外となり、2年の期待の14番を背負うMF徳永がボランチでスタメン、MF17大竹がスライドして右サイドバックに入る。
岡本は大会前に怪我もあったとのことで、この2回戦は徹底して休ませる作戦か。



9守屋
11渡邊亮平
10笠柳翼     23小池直矢
7根津 14徳永

6岩立          17大竹
4桑子 5柳生

1渡部堅蔵


ベンチには、FW24高足、FW20池田、MF25小松、MF18若林、MF19中村旭希、DF27江守、DF16秦、DF3徳永崇人、GK12吉野


三重

1回戦も全員で集中した粘りの守りから虎の子の1点を守り切ったという三重。
注目は1トップの吉良が絶対的エース。
4年前のインターハイの対戦時では7−0と大勝したらしいが、1回戦でもなかなか追加点を獲れなかった育英がいかに早めに2点を獲れるかにかかる。

10吉良
 7逵村(つじむら)
14北岡      9浅井
6野呂 11竹松

23角谷       17大地山
2黒田 5藤本

1田端


ベンチは、FW24井上、FW13世古、MF25都築、MF22草野、MF19小野尾、MF15村上、MF8齋藤、DF20奥西、GK12後藤


立ち上がりから押し込む前橋育英

立ち上がりから終始押し込むのは前橋育英だが、三重も守り一辺倒ではなく、前から恐れずにプレスにきて思ったようにゴール前にはいけない。

12分、左サイドからボールを持ったMF10笠柳が中にカットインして入れていった鋭いパスからMF11渡邊亮平が混戦の中でうまくボールをコントロールし、シュートを押し込むも、惜しくもバーの左を逸れる。

17分にも左サイドからMF1笠柳がぐんぐん中にドリブルで仕掛けると3人のマークを引き寄せて右サイドにパスを送り、MF23小池のシュートは惜しくもバーの右上。

22分、FW9守屋が掴んだ右CKからファーでDF5柳生のドンピシャのヘッドは惜しくもバーの左。これでもう育英は6本のシュート。

23分、左サイドから上がってきたDF6岩立がサイド深くから切り込み、ニアを突くクロスも惜しくもGK田端に抑えられる。



徳永の崩し大竹のクロスから小池の先制点!!

すると24分、中央でMF14徳永が狭い地域でうまくドリブルで入っていきクサビとなると、右サイドにパスを回し、DF17大竹からのクロスにゴール前に入っていったMF23小池が思ったよりも伸びたボールに身体が伸び切りながらもうまく頭に当てたヘディングシュートがゴール左隅に決まる!!

GOOAAALLLLL!!!!


見事なヘディングシュート!!!
DFラインのパス回しから中央のMF14徳永が意表を突くドリブル突破で陣地を崩し、そしてこの日右サイドバックに回った大竹のクロスも見事で、さらに予想よりも前にボールがいったのにも関わらず、ヘディングを合わせた小池も見事だった。

さすが2年ながら育英伝統の14番を背負う徳永。
今から来年の小池と共に全国を席捲する徳永の姿が目に浮かぶ。

首尾よく先制を決めた育英、問題は1回戦でも課題となった追加点をいかに早く取って試合を決められるかだろう。



大竹のミドルシュート炸裂で2点目!!

ここまでシュートが無い三重としては手痛い先制点となったが、ここから1点を奪い返しにギアを上げ、これまで見せなかったような積極的なパス回しを見せると31分、右サイドからのパスを受けたFW10吉良がペナルティ手前中央で起点となり、左サイドにパスを回すと、MF14北岡が1フェイントでスペースを作りゴール左のニアからシュートを送ると、GK1渡部が右手一本でこれをファインセーブでCKに逃がす!!!

一気にギアを上げてきた三重の攻撃に驚くように対応の遅れた育英守備陣、これだけ危ないシュートは1回戦でも無かったが、ここで渡部の守護神たる実力を示してみせた。
素晴らしいファインセーブだった。


すると35分、左サイドからいったん押し込み一度はクリアされるも、そのセカンドを拾って右サイドにパスが回ると、ここでDF17大竹が右足を一閃させたミドルシュートが非常に威力のあり高さも抑えられた力強いシュートとなり、ゴール左に突き刺さる!!

GOOAAALLLLL!!!!


なんと見事なミドルシュート!!!
ボールをもらう前から撃つのを決めていた狙いすました威力のあるシュートだった。
大竹は1回戦のボランチでのスタメンよりも、この右サイドバックの方が本職なのか?というくらいの1ゴール1アシストの大活躍となった。


これで前半は終了で2点リードで折り返しとなる育英。

1回戦で課題となった追加点を獲れて俄然有利な展開で折り返しとなった育英、後半は主力を温存させながら手堅く試合を進められるか。




後半、小池の2点目でダメ押しの3点リードへ!!

後半、互いにGKまでうまくボールを回しゲームを組み立てる・・・

・・・んん??両チームとも、GKのユニが全く同じ緑一色だが、あり得るのか??あれは??

正直言って、高校サッカーならではの大会運営側のミスじゃないかと思う。
GK同士だからといって、ユニの色が丸被りはあり得ないし、終盤にGKがCKの時にゴール前に上がったら、審判は非常に判別しずらくなるはずだ。
Jリーグでは絶対にありえない。


立ち上がり5分、育英は左サイドからまたしてもMF10笠柳がカットインしていき縦パスを入れると、ペナルティ左隅からのFW9守屋のシュートはバー左を直撃!!
非常に惜しいシュートシーンだった。
それにしても笠柳のカットインは高校生レベルではとても止められない。
これは今後も大きな武器になるだろうし、さすが攻撃の核、エース笠柳。


10分、左サイドから連動した崩した育英は、一気に中央に入っていったDF6岩立のシュートは惜しくもバーの上。
岩立は本当にサイドバックなのか?という攻撃参加をみせる。


すると12分、左サイドから崩していった育英はゴール左にボールを入れると、ここにうまく入っていたMF23小池が振り向きざまのシュートを見事に決める!!

GOOAAALLLLL!!!!


小池、今日2点目の見事なシュート!!!
1回戦はあまり調子が良くなかったという2年の小池は今日は非常にキレている。

これでいわゆるダメ押しの3点目。
試合はほぼ決したか。



渡邊亮平の2試合連続ゴール!!そして笠柳の今大会初ゴール!!

続く16分、左サイドから入ったボールからワンタッチで崩していく育英、うまく密集地帯から抜け出したMF11渡邊亮平がゴールを突き刺す!!

GOOAAALLLLL!!!!


これで渡邊亮平、2試合連続ゴール!!
他の前線の選手の陰に隠れがちだが、非常につなぎ役として活躍し、そして隙あらば自ら点を獲るという渡邊亮平の得点力は今後もキーとなる。


するとこの直後の17分、三重の守備陣が無理にボールをキープしようとすると、その隙を狙ってかっさらったMF10笠柳が、自ら3人のマークを巧みなドリブルでかわし、出てきたGKの動きをみせて逆サイドにシュートを流し込む!!

GOOAAALLLLL!!!!


ついにエース笠柳の今大会初ゴール!!
これで本人も波に乗る事だろう。


ここで育英は選手交代で2試合連続ゴールを挙げたMF10渡邊亮平に代わり、FW24高足が投入される。
この辺からは山田監督もやや攻撃練習としての高足と他の前線との連携の練習もさせたいところだろう。




スーパーサブ高足の追加点!!

三重は立て続けに選手を4名交代で投入するも、5点差となってはさすがに厳しい。せめて1点を奪い取れるかといったところ。

24分、育英はMF7根津に代えてMF18若林を投入。
試合が決した中、控え陣はここで存分にならしておきたいところ。


32分、育英は更に選手交代、FW9守屋、MF10笠柳に代えてFW20池田、MF19中村を投入。
いよいよ温存に出る。

35分、左サイドから一気に中央に絞っていったFW24高足が相手DFのスライディングがよく見えており、これを巧みにかわすと、利き足の右に切り替えてのシュートがうまくファーのゴール右に突き刺さる!!

GOOAAALLLLL!!!!


これがスーパーサブ高足の決定力!!
見事なゴールだったし、この高足もまだ2年生。
小池、徳永らと共に来年も期待できる選手だ。


38分、さらに育英は最後の交代、DF6岩立に代えてDF16秦を投入。



3回戦へ進出!!

6点差となり、こうなったらとにかく1点でもゴールネットを揺らしたい三重は最後の力を振り絞って攻撃にくるが、むしろ守備陣が堅い育英の壁が厚く立ちはだかる。
やはり前半の北岡のシュートが最大にして唯一のチャンスだった。
育英の守備陣相手にあそこまでのシュートまでいった力は見事だった。

試合はロスタイムに入り、FW20池田がペナルティ内でボールを保持し、ゴール右ニアを突くシュートを放つも、GK田端がこれを阻止。

こうして6ー0での3回戦進出となった。


中1日の過密日程での試合が続く中、1回戦、2回戦ともに、力差のあるチームからの大量リードでの試合が続いたため、そろそろ相手も強豪が出てくるだろう。

ギリギリの戦いとなる中でどう力を発揮できるか、まずは前線の選手が一様に得点できたので、肩慣らしは終わったというところか。

2度目の全国制覇に向けて、本格的な戦いがはじまる。




(21.12.31UP)






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