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2017-2018全国高校サッカー選手権
H30.1.2
第2回戦 前橋育英 5−0 初芝橋本(和歌山)

〜大事な初戦・エース飯島の4得点で圧勝〜

横棒



昨年の雪辱を晴らし、そして悲願の全国制覇へ・・・大事な初戦

ついに始まる、前橋育英の全国選手権での戦い。

なんといっても今年は最大の勝負の年であり、昨年の決勝で青森山田に惜敗した2年生レギュラー達が7人もそのまま3年生で残る。

今年優勝を獲れなければ、これだけの戦力はそうは揃わないだろう。

もはや成人の日の決勝戦しか私も見ていないが、しかしこういう勝負の年で気を付けないといけないのが、この初戦。

過去にも、明らかな格下のチーム相手に、初戦ゆえの独特の雰囲気に?まれ、不覚にも初戦敗退という年も観てきたところ。


実力的には間違いない。

完全に己との闘いとなるだろう。



最強の4バック擁する育英

まず注目はやはり昨年の決勝も経験している2年生ががそのまま3年になった4バック。
ロングスローと攻撃参加が持ち味のアルビレックス新潟内定の左サイドバック渡邊泰基や右サイドバックの後藤田、センターバック角田、そして右サイドバックをやらせてもピカ一の、私が最もお気に入りとするガンバ大阪内定の松田陸らの最終ライン4人(ちなみに、角田、松田陸はU−18代表)。
そして攻撃陣でも10番を背負う飯島陸、キャプテン・レフティー田部井涼と田部井悠の双子兄弟、MF塩澤などがそのまま主力となる。

そこに唯一の2年生ながらレギュラーの座に座る長身FW榎本が陣取る布陣。



22榎本
10飯島陸
8五十嵐     9田部井悠
14田部井涼 7塩澤

15渡邊泰基(たいき) 2後藤田
3角田 5松田陸

12湯沢




攻撃が信条の初芝橋本

正直、よく初芝橋本の選手はわからないが、とにかく攻撃が信条らしく、守備も奪ったところからの攻撃への切り替えがチームとして武器とのこと。


9細川
21岡村
8西淵      11西川
6家本 23安福

2高見         5大塚
3北浦 4上原

1濱田



エース飯島の飛び出しから先制点!!

立ち上がりからやはり主導権を握るのは育英、8分の左CKを掴むと、田部井悠の素晴らしいキックから、はじかれたところに遠目からFW10飯島陸のミドルシュートは惜しくもGK濱田に阻まれ、続く右CK、今度は弟のキャプテン田部井涼が左足でキックを放っていき、ゴール前でこぼれたところにDF5松田陸がシュートに詰めるも、これまたGK濱田が阻む。


このCKからの連続のチャンスで火が着いた育英の攻撃は、11分には右サイドの遠目から田部井悠のループ気味のミドルシュートは、惜しくも左上のクロスバーを叩く。

やはり育英、個々の強さが半端じゃない。
一つ一つのプレー、球際で初芝橋本を圧倒し、ほとんど攻撃らしい形に入らせない。


そして16分、中盤左寄りの位置から、MF8五十嵐のダイレクトでの前線へのパスに、ドンピシャのタイミングで走り抜けたのがFW10飯島陸。

横から追いかける相手DFと、前に出てくるGKのプレッシャーもモノともせずに、そのままファーストタッチでシュートにいき、見事にゴール左隅に決める!!!


GOOAAALLLLL!!!!


よし!!よく決めた飯島!!!さすがエース!!!

さすがチーム一の決定力を持つエース飯島の、見事なシュートで先制となった。

ここまで、数々のチャンスがありながら、相手GK濱田の好セーブの連発に食い止められていたため、嫌な流れが出来ないければいいが・・・といったところだったので、この早目の時間帯での先制は非常に大きい。

正直言って、おそらくこの試合勝った。
先制さえ決めれば、この実力差ならば9割9分勝ちだろう。

それだけ大きな、試合を決める先制といえる。


相手GKの好セーブに阻まれ、1点リードで前半折り返し

先制し、完全に試合を掌握した育英は25分、左サイドからの速攻となり、中央へのパスを飯島がスルーすると、右サイドを走っていったMF7塩澤の決定的な折り返しに、GKもほぼかわしての飯島が決めるだけだったが、この決定機、飯島のシュートは奇しくもGKの正面に蹴ってしまう。

飯島、この試合は先ほどの先制で十分だが、ここから先の試合ではきちんと追加点を獲っていけなければ苦しくなる。


次々と攻撃を加えていく育英、32分には飯島のシュートのこぼれ球から、ゴール右に抜け出したMF14田部井涼のシュートも、GK濱田がファインセーブで阻止。
うーん、もう3点くらい入っていてもおかしくない展開だが、まだ先制点だけとは・・・
今日の相手GK濱田は本当に当たり日らしい。

まー、育英としても実践のシュート練習の相手としては申し分ない。

それにしても、初芝橋本も飯島を全く飯島陸を捕まえられていない。


こうして、攻めに攻めたものの、相手CK濱田の好セーブに阻まれる形で、わずか1点のリードでの折り返しとなる。

だが、時折相手ボールになっても、最強の4バックを中心に難なく跳ね返してしまっており、正直初芝橋本としてはノーチャンス。

後半早めに追加点を決め、この試合を決めるべきだろう。
むしろ注意すべきは、この先累積欠場とならないよう、ファールによるイエローか。




後半立ち上がり、飯島が2点を詰めて勝負あり

後半立ち上がり、早速の4分だった。

左サイドをMF8五十嵐が駆け上がり起点となると、一度は跳ね返されたボールを後方でMF14田部井涼が拾い、そのまま涼がペナルティ右に侵入すると、スイッチするようにFW22榎本がゴール左隅にシュートを放つと、これをGK濱田がかろうじてセーブするも、こぼれ球に飯島陸が詰めて、ついに追加点のゴールへ。


GOOAAALLLLL!!!!


やはり、後半早々に決めてくれた。
思ったとおり、これで勝負ありだろう。

前半もそうだったが、田部井涼のプレーの通り、セカンドボールをほとんど支配している事が大きい。


8分、初芝橋本は足を負傷したDF2高見に代わり、FW24大谷が投入されるという攻撃的な交代となる。
まあ、よっぽどの事が無ければ、この2点差はもう揺るぎようがない。




渡邊のロングスローから飯島ハットトリック!!

さらに14分、左サイドの渡邊泰基からのロングスローが、ペナルティニアの群衆の上を超え、1回はずんだボールに、ゴールファーでFW10飯島陸がヘディングでこれに合わせ、ギリギリゴール右に決める!!


GOOAAALLLLL!!!!


まさか、166cmの飯島が頭でとは・・・
これで飯島陸ハットトリック。
この大会での得点王が狙える位置に一気に来た。


このダメ押し点で俄然余裕の出た育英は初の交代、FW22榎本に代えてFW13宮崎を投入。


23分、さらに2人目の交代、MF8五十嵐に代わり2年生 FW24高橋尚紀が入る。


飯島なんと4点目

初芝橋本は全般的に前線からのプレスを武器にしたいところなのだろうが、育英はそこを全体の巧みなパスワークでいなしてしまうため、なかなかプレスがはまらない。


28分、育英のDF陣にプレスをかけにきた初芝橋本をかわすように、センターバックDF3角田が、自慢の左足でのフィードでの縦パス1本に、FW10飯島が抜け出し、前に出ざるを得なかったGK濱田もかわし、無人のゴールに決める・・・


GOOAAALLLLL!!!!


これで4点目・・・この大会マジに得点王を狙うことになる。

この得点で完全にお役御免となり、FW10飯島陸に代わりMF19高橋周が投入される。


もうこの試合も終わりだが、35分、相手のパスが乱れたところを右サイドからMF田部井悠がかっさらって、そのまま単身ドリブルで攻めこみ、相手GK濱田を十分に引きつけてから、逆サイドにボールを送ると、FW13宮崎が難なく決める。


GOOAAALLLLL!!!!


もうこうなると対戦相手がかわいそうだが、とにかくこれで5−0。


完全にあとは調整の交代となり、DF2後藤田に代えてDF16若月が投入。

そして、さらにGK12湯沢に代えてGK1松本を投入し、今後の勝ち上がった事を想定しての5名の交代枠を使い切る。




そして3回戦へ

こうして試合は5−0の大勝となり、準々決勝を賭けて明日の3回戦へと進む。

あまりに盤石過ぎて、試合としてはややつまらないものになってしまったが、しかし飯島陸の得点王に向けての4得点は収穫だし、代わって入った宮崎も1点決めた事で、今後の投入の切り札としての調子も上げていけることだろう。


明日の3回戦の相手は前々回王者の東福岡を破って勝ち上がった富山第一。

かなりの死闘を勝ち抜いてきた相手だけに、これは苦しい戦いになるだろう。

だが、とにかく先制点だ。
エース飯島をはじめ、もっと多彩にある育英の攻撃を総動員させて、とにかく先制点をねじ込んで準々決勝へコマを進めたい。







(18.1.2UP)






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