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2014-2015全国高校サッカー選手権
H27.1.12 決勝
前橋育英(群馬) 2−4(延長) 星稜(石川)


〜初の決勝は延長での惜敗〜

横棒



準決勝の呪縛を突破し、群馬勢史上初の決勝の舞台へ!!

これまで冬の全国高校サッカー選手権へ群馬県代表として新島学園が1度、前橋商業が2度、前橋育英が4度挑み、そしてことごとく敗退してきた準決勝の壁を、ついに一昨日の流経大柏戦で打ち破った前橋育英は、ついに群馬勢史上初の決勝の舞台へと挑む。

先輩たちがことごとく敗れてきたPK戦に、この大会では2度も勝ち、しかもそのいずれも全く負ける不安の無い、ノーミスで乗り切るなど、とにかく今年の前橋育英のチームは精神面の強さが全くこれまでとは違う。

特に、準決勝での後半45分になりそうな場面での、キャプテンMF14鈴木徳真の起死回生のミドルによる同点弾を決めるあたりなどは、このチームが持っている運命を感じる。

この決勝を逃せば、今度は全国制覇の悲願をクリアするのに、また相当な年月を待つ事になりかねない。
それこそ、私が生きているうちかどうか、くらいのスパンだ。


もうジンクスを破るための苦労、長年待つ辛さは十分わかった。

準決勝の呪縛をクリアしたからには、一気に優勝まで走るしかない。

勝とう・・・
ここで勝たずして、いつ勝つ。

決勝の地・埼玉スタジアム2002
一昨日の準決勝と同じく、決勝の地は埼玉スタジアム2002
この日も晴天!!しかし北風は半端ない!!!


大原櫻子の熱唱ライブ
試合前に、この大会の主題歌・「瞳」を大原櫻子が熱唱ライブ
いや〜、良い曲に包まれて、今回の前橋育英はここまで来られた・・・




FW関戸体調不良で欠場の前橋育英

前橋育英のスタメンでは、これまで全試合スタメンだったFW15関戸が体調不良でベンチにも入らず、これまでほとんど出番の無かった2年生レフティのFW24野口を起用。
これが吉と出るか凶と出るか。

怪我やコンディションの具合もあり、毎回微妙に変わるDF陣では今回はこれまでスタメンだったDF2下山をベンチに置き、足首の状態が回復してきたDF6渡辺星夢(しょうむ)をスタメンに起用。


9青柳
24野口
10渡邊凌磨      11坂元
13吉永 14鈴木徳真

6渡辺星夢(しょうむ)    3岩(いわ)
4宮本 16上原

1吉田


ベンチはFW7菊池、FW25佐藤誠司、MF8小泉、MF19金子、MF23横澤、MF20尾ノ上、DF2下山、DF5河西、GK12山岸。

前橋育英イレブン
決勝だけは試合前に両校の校歌が斉唱される。
甲子園の時と同じく、あ〜あ、前橋育英、我らが母校〜と、ここでも全国に県都・前橋の名が鳴り響く


FW大田、森山擁する星稜

一昨日の試合で、日大藤沢との準決勝は生観戦でチェックしておいたが、星稜は明らかにFW10大田のチーム。
フィジカルがありながらテクニック、決定力もあるという、まさに万能タイプのストライカーである大田が、最前線に常に居座り、存在感を放ち続ける事で、相手守備陣は常に大田を意識せねばならず、その裏でFW11森山が圧倒的なスピードを持って、大田に集中したDF陣の裏を突いてくる。

更に、MF9前川やMF8平田らボランチも、機を見ては一気にゴール前まで詰めてくるし、DF3原田などもどんどん大田を追い越していくという事で、大田に気をとられ過ぎてもいかないし、かといって大田をフリーにさせては絶対にいけないという、非常に難しい対応を求められる。

DF4宮本や、MF14鈴木徳真らがこの強力な星稜の攻撃陣をいかに抑えられるかがまずは鍵となるだろう。



10太田
11森山
7藤島       15杉原
8平田 9前川

2宮谷         3原田
5鈴木大誠 4高橋佳

1坂口



押し気味の星稜にPK献上で先制される

お互い黄色いユニ同士であるため、前橋育英がほとんど着たところを観たことのない白のアウェイで臨む事となり、違和感があるかな〜と思ったが、逆に準決勝の壁を破り、初の決勝進出ということで、決勝専門ユニということで心機一転という感じ。


立ち上がりは決勝に賭けてきた星稜の出足が鋭く、2分にはFW10大田の角度の無いところからのゴール右からの鋭いシュートが右外のサイドネットを揺らす。

圧される展開の中、10分にFW10大田が左寄りのサイドでボールを持ったところで、後ろからMF14鈴木徳真が素早く近寄り、うまくボールを奪取。

さすが徳真!!と思ったが、そのあとのDFラインのパス回しで、DF6渡辺星夢のGKへのバックパスが弱く入り、これを狙っていたFW10大田が自分の間合いに持っていき、どうにかしようと飛び出したGK吉田が倒した形で、イエローと共にPK。

前の試合でPKを外している大田ではなく、MF9前川がこれを蹴りにいき、右に力強く決め、先制される。

・・・・・・・・・

星夢(しょうむ)・・・

なんて事だ・・・

あまりにこのPKは余計だ。
試合のプランも何もない。

前の準決勝の星稜の相手の日大藤沢も、早々のPKで失点し、ゲームプランを崩し残念な結果となっただけに、この失点は重く響く。

キックの正確なGK吉田に苦しくなったら下げる事が多いのは、私も気にはしていたが、やはり相手も研究してきているということだろう。


前橋育英イレブン
この試合は滅多に見ない前橋育英のアウェイ白での戦いとなる。



互いにチャンスも得点ならず

その後も星稜は自分たちの攻撃の形であるMF15杉原や、MF7藤原、FW11森山、DF3原田らのサイド攻撃から起点を作り、中央のFW10大田に絡んでいくというもので、そして速攻の際にはやはりFW11森山のドリブル突破が光るが、DF4宮本ら育英守備陣もそこはよく対応し、ストップさせる。

19分、右サイドからそのMF15杉原がマークをゴールライン間際で巧みなフェイントで狭いところを突破し、角度の無いところからのシュート、ないしゴール前の折り返しとなったボールはスレスレでゴールラインを割っていく。


23分、前橋育英はカウンターからMF10渡辺凌磨がスピードにのってドリブル突破を仕掛けるも、ブロックされてしまう。
どうも、この凌磨のところでワンステップ多い傾向があるのは否めず、そこを相手も研究しているのか、よく狙われている感じ。
あれだけ凌磨のところで敵を引きつけられれば、その裏で他の選手に出せれば一気にチャンスになるのだが・・・

25分、今度は一気に縦パスが入ったところで、MF10凌磨はダイレクトでのシュートは惜しくもバーの左。

続く26分にも、MF11坂元の斜めのドリブル突破からのパスを受けた凌磨が、ペナルティ前やや右からのシュートは惜しくもGKに収まる。


28分、今度は星稜のMF15杉原、右サイドからフリーで抜け出すと、左足を思いっきり振り抜き、無回転気味の良い威力のミドルとなったが、ほんのわずかにバーの右。

続く29分も星稜、右からFW11森山が持ち込んだところで、中央に折り返され、後方から上がってきたMF9前川のシュートはバーの上。

1点先に獲られた育英だが、しかしまだ時間帯は前半も半ばを過ぎたところ、点を獲り返すよりも、とにかく前半出足の良い星稜の攻撃をまずは止めて、2失点だけはしない事が肝心だ。



31分、右サイドからMF11坂元が得意の間合いから一気に中央に絞っていき、得意の左でのシュートは、惜しくもGKにはじき出される。

その右CKから、逆にカウンターを浴び、FW11森山が左からペナルティ内に切れ込むも、MF14徳真がうまく前に入り、これをファール無しでブロック。



凌磨のシュート決められず、前半は1点ビハインドで折り返し

34分、育英は後方のFKから、落とされたところにMF10凌磨が胸でトラップの後、うまい間合いで溜めて撃ったシュートはほんのわずかバーの左。
もうこれで凌磨の惜しいシュートは何本目だ?
そろそろ1点決めて振り出しに戻せれば大きいが・・・

36分、MF13吉永がうまくボールを繋ぎ、FW9青柳がペナルティど真ん中を抜け出したところで、ついに来たか!!と思われたが、後方からMF8平田がギリギリのスラインディングでこれを阻止!!
青柳も派手に倒され、PKでは???と思われたが、確かにボールにいっている。
少しでもズレればPKの場面だっただけに、これはきわどいプレーとなった。


続く37分にもカウンターからFW9青柳が、今度は一歩早くシュートもミートせず。
どうしても同点ゴールが奪いきれない。


その後も時間は経過し、前半終了間際、45分にスルーパスを受けたFW10大田がペナルティに入ったところでの決定的なシュートはわずかにバーの左。


こうして前半は終了。


全体的に出足が早い星稜のペースだったが、しかしさすがは凌磨擁する育英、決定機の数だけは負けてはいない。

とにかくこれ以上失点する前に、いかに同点ゴールとなる1点をまず取れるか。



満員状態の埼玉スタジアム2002
4万6300人が入った埼玉スタジアム2002
決勝とはこんなにも注目度が高いのか・・・
高校サッカー生の憧れとなる事が頷ける



後半立ち上がり、GK吉田のフィードから2年FW野口が同点弾!!!

後半立ち上がりの時間帯を狙い、前橋育英は持ち前の高いDFラインの押し上げと、FW陣との距離をコンパクトに保つ形からラッシュを仕掛け、次々と前線にボールを繋ぎ、攻勢を仕掛ける。

6分は青柳、野口が落としたところでMF14徳真のミドルシュートは上にふかしてしまう。
この徳真も前半に比べると吉永とのバランスを取りながら、積極的に攻撃に参加してくる。


そして8分、育英はGK吉田の縦へのフィード一発から、うまくこのボールを最前線で受けたFW24野口が、相手DFを身体でブロックしながら、得意の左足で流し込む!!!


GOOAAALLLLL!!!!


やったぞ!!!
野口!!!

初スタメンとなった2年生FWの野口が本当に大きな仕事をやってのけた。

そしてGK吉田の正確無比なフィードがついに直接結果へと結びついた。

本当にここしかない、ピンポイントの位置への落としだった。

これで今大会、先制されながら同点に追いつくのはなんと3回目。

本当に今年の前橋育英というチームは化け物だ。
何度でも蘇れる。

前橋育英GK1吉田
この日も圧倒的なキックの精度を見せつけ、そして同点ゴールのアシストとなったGK吉田
お前のキックは本当に天性のものだ・・・




ついに凌磨本領発揮で逆転弾!!!

その同点ゴールの余韻残る10分、自陣ゴール前でMF14徳真が見事に相手の攻撃を止めチームを救うと、一気にサイドを経由してMF10渡辺凌磨にボールが渡り、そのまま速いドリブルでペナルティ左まで切れ込み、左でのシュートフェイントで相手のマークを一気に置いてきぼりにすると、そのまま切り返したあとの右足を振り抜き、これがゴール右枠に見事に突き刺さる!!


GOOAAALLLLL!!!!


やったぞ凌磨!!!!
よく決めた!!!!!

まさに凌磨の本領発揮。
これぞ凌磨という間合いからの素晴らしい精度のドリブル、フェイント、そしてシュートだった。


まさに起死回生。
GK吉田のキックから生まれた同点弾は、わずか3分で逆転、U−19代表の凌磨の、この試合なかなか決める事ができなかったゴールへの呪縛も破らせた。
チームトップの3アシストはしているものの、得点は無く不本意な結果が続いていたが、ついに決めてくれた、凌磨。


15分、前橋育英はDF6渡辺星夢に代えてDF2下山を投入。
これでDF3岩(いわ)を左サイドに回し、下山は右サイドへ。

その投入されたDF2下山、18分に良い上がりからのクロスにMF11坂元に合ってくるも、相手キャプテンDF5鈴木が先に頭に当てCKに逃げる。




星稜、優勝への気迫から再び同点ゴール

だが、試合はこのまま終わらせてはくれなかった。

18分、右サイドでボールを受けたエースFW10大田が、そのまま右サイドから中央に切れ込んでからの左足でのクロスに、DFラインの裏に抜け出したDF3原田がファーで狙い澄ませたヘディングシュートを突き刺す。


・・・・・・・・・・・・!!!!!???・・・・・・・・


う〜ん、これは残念。
さすが星稜、

一昨年3位、昨年2位という、あと一歩の悔しさが伝わってくる、気迫のプレー、攻撃。

また、大田のプレーはやはり精度が高く、こんな器用なクロスまで送れるのかと、さすがのプレーだった。


まだまだ試合も半ば、ここで試合は再び振り出しに戻る。


ここで前橋育英は選手交代、MF13吉永に代えて、準決勝の奇跡の同点弾の起点となったクロスを上げたMF8小泉を投入。

星稜も選手交代、散々右サイドからのサイド攻撃で苦しめさせられたMF15杉原に代えて、MF6加藤を投入。



試合は白熱するも、ゴール割らず

振り出しのイーブンに戻った両者、26分にはペナルティ手前左でボールを受けたMF10渡辺凌磨が鋭い足の振りからのシュートはバーのほんのわずか左。
素晴らしいシュートを撃ち続けているだけに、もう1点、決勝点が欲しい。


29分、ペナルティ手前の絶好の位置からのFKをFW9青柳がもらい、このFK、凌磨の直接シュートは壁に当たる。

ここで育英は3人目の交代、殊勲の同点ゴールを決めたFW24野口に代えてMF23横澤が投入され、2年生同士の交代。
これまでと同様、横澤が左サイドに入り、MF10凌磨が前線に上がる。


その後は31分にFKからゴール前で混戦となるも、どうにかギリギリのクリア。
それに続き、相手の左サイドからの速攻をMF8小泉がファールで止めイエロー。
徳真が素晴らしいステップで相手のプレスをかわし前線にボールを送るなど、試合は白熱。

35分にも左サイドからのMF23横澤のサイド攻撃から素晴らしいクロスも、FW9青柳の前でのクリアにGKに逃げられる。

37分には星稜のMF7藤島が鋭く右サイドから切れ込んでくるも、DF3岩がよくこれに対応しブロック。


39分、MF14徳真の素晴らしいスルーパスでペナルティ手前でパスを受けたMF10凌磨が、シュートにいくかと見せかけ、上がってきた味方にパスも、これはやや長く。
シュート一本槍ではなく、こうした味方を使えるところも凌磨の良いところ。


40分、今度は星稜の左CK、ニアへのボールにDF5鈴木のヘディングはどうにかブロックし、もう一度CK。
2度目の左CK、今度はこぼれたところをFW10大田が決定的なシュートを放つも、このブラインドとなった至近距離からのGK吉田、スーパーセーブでわずかに手に当てると、このシュートがバーの上を直撃しながら、三度CKへ逃れる。
凄いぞ吉田!!!
お前はあれだけのキックを放ち続けながら、本当に守護神だ。

ここ近年見てきた高校生GKの中ではズバ抜けているのではないだろうか。

あのキックを放てるGKを手に入れられれば、Jリーグチームもチームの戦術が変わるだろう。


試合は延長へ・・・そしてついに決められる・・・

44分、右サイドでMF11坂元が粘ってマークをかわしながら突破したところで折り返したパスに、MF10凌磨が決定的なフリーでのシュートを放つも、これは残念ながらミートしなかったか、コース甘くGKに収まる。

ダメか・・・これが入らないとなれば・・・

両チームとも、延長の前に決めようと最後の猛攻、ロスタイムに入ったところで、MF14徳真も渾身のミドルシュートを送り、ハーフバンドの難しいボールとなったが、相手GK坂口もこれをこぼさない。

そして試合は90分を過ぎ、決勝だけに設定された10分ハーフの延長へ。


決勝はこれまでの延長続きだったとのことで、何と4年連続での延長となる。

延長前の前橋育英イレブンの円陣
延長の前に、最後の円陣
これが最後だ!頼むぞ!前橋育英!!



延長前半2分、左スローインからMF23横澤が得意のスピードに乗ったドリブルでゴールラインギリギリを崩してからの折り返しも、惜しくもニアには合わずクリアされる。

更に右からMF11坂元、左からMF23横澤が何度も前に仕掛ける。

後方からはMF8小泉の絶妙のスルーパスが凌磨に送られるも、あと一歩でブロックされる。

押し気味だった前橋育英だったが、5分、左サイドから入ったボールにDF16上原のクリアが間に合わず、その逸れたボールを逃さずにFW11森山がこれを拾うと、力強く左足を振り抜き、ニアのゴール左に突き刺す!


・・・・・・・・・・・・!!!!!???・・・・・・・・


つ、、、ついに、、、ついにやられたか・・・

やはり、やはり優勝への思いは星稜に分があったか・・・

ちょっと声が出ない。

もう、こうなると理屈ではない。
精神面云々もあるし、そして運命の神様、サッカーの神様次第というところもある。




前橋育英、準優勝に終わる

8分、星稜はMF8平田に代えてMF18中條を投入。

9分、DFラインのクリアから一気に凌磨にボールが渡り、凌磨渾身のシュートも、惜しくもDF5鈴木がブロックに入り、シュートは上に逸れる。

こうして延長前半は終了し、試合は最後の延長後半10分へ。

ここで星稜はエースFW10大田を下げてFW25大倉を投入。

延長後半2分、育英も最後の4人目の交代、MF11坂元に代えてFW25佐藤誠司を投入。

3分、左CK、凌磨のキックからファー寄りでのFW9青柳のヘディングは、惜しくもバーの上・・・
いや〜、なぜ、なぜ入らない???
フリーで入っていった低めのボールに対してのヘディングだっただけに、上に上げる方が難しいのでは?というほどの決定機だった。


そして延長後半も5分を経過し、残り5分を切ると、それまで追加点を狙ってきていた星稜も一転してサイドで時間を使うようになり、時間が無い育英も徐々にサイドの守備に人数を切らざるを得なくなる。

それが2、3分経過しただろうか、ここに徳真も加わっていった中、裏でボールを出され、かなり薄くなった守備陣の穴を狙われ、FW11森山にフリーでのシュートを撃たれると、これが決められ、決定的な4点目が星稜に入る。


この悔しさを胸に、群馬県勢、新たな戦いへ・・・

こうして延長までもつれ込んだ試合は2−4での惜敗となり、前橋育英は準優勝で終わる事となる。


倒れ込むGK吉田・・・やはりこの大会に賭けた思いはチーム一強いモノがあった。

戦い終わった前橋育英イレブン
戦い終わり・・・胸を張れ!!前橋育英イレブン!!!
本当によくやってくれた!!!!




なにせ初めての決勝進出なので、試合後の表彰式、閉会式も初の経験。

負けた悔しさの涙も乾かない内の、優勝校の表彰を見守るしかないこの表彰式。

あの、ほんのわずかの差・・・凌磨が放った、何本の惜しいシュートがあっただろうか、あれのどれかが90分以内に入っていれば、あの優勝の金メダルは前橋育英イレブンに贈られるはずだったということか・・・

その、ほんのわずかの差からの、この歴然とした結果。

準優勝の前橋育英イレブン
準優勝を受け取る主将・鈴木徳真

準優勝の前橋育英イレブン
準優勝メダルを受け取る前橋育英イレブン


なるほど、、、この口惜しさを、星稜は昨年目の前で味わったということか。

その口惜しさをバネに、この1年また鍛えなおし、2年連続決勝進出という偉業を成し遂げたのが星稜だったということだ。


星稜も石川県勢初の優勝。

その嬉しさ、悲願成就は本当にひとしおだろう。


ついに破った準決勝の壁、つい一昨日味わった悲願成就の涙は、この日は石川県代表のためにあったということだ。


こうなると、もう書くまでもない。

次の悲願は、優勝、全国制覇しかない。

野球部に先は越されたが、サッカー部も、この悔しさを胸に、この星稜と同じく、来年、この場でこの悔しさを晴らすしかない。

こうして伝統は引き継がれていく。


いつかこの地で必ずや優勝を・・・

前橋育英をはじめとした、群馬県勢の新たな戦いは今始まった。







(15.1.12UP)






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