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2008-2009全国高校サッカー選手権
準決勝 2009年1月10日
前橋育英 3−5 鹿児島城西(鹿児島)


〜らしくない失点でまたしても決勝への壁に阻まれる〜

横棒



前橋育英、悲願の決勝進出なるか??

7年ぶりにこの舞台に帰ってきた。

その7年前までの4年間の中で、前橋育英は3回もの準決勝進出を果たした。
4年間で3回ベスト4・・・なかなかの偉業ではある。
当然、その4年間の中で数多くのタレント達がJリーグ入りしていった。
その中で代表格は鹿島アントラーズで主軸に成長したMF青木剛であり、そしてザスパ草津キャプテン松下となるだろう。


しかし、その3回もの準決勝で、前橋育英はことごとく敗れた。

特にMF松下が3年の黄金メンバー期(2年生の時に共にベスト4まで勝ち上がったMF茂原、FW佐藤正美、GK岩丸、そして唯一の2年生MF青木剛(当時はセンターバック)ら)に、市立船橋相手に最後まで攻め立てながらも、ついにはその大会無失点の記録を樹立した堅守を崩せず、スコアレスドローのままPK戦になり、そして散っていった苦い記憶は未だに鮮明であり、当然その後市立船橋が優勝した事を考えれば、あの試合が実質の決勝であった。
あの群馬県史上最強のチームで優勝できなかったから、その後10年近く待たされる事となった。


今回の戦いもそんな実質上の決勝ではないかと思える。

相手は岡田日本代表監督も熱い視線を送る鹿島入り内定のスーパーエースFW9大迫勇也を要する鹿児島城西。

しかし、前橋育英はこれまでも圧倒的な中盤の攻守に渡る支配力で、前線に張るFC東京入りのMF田邊らを封じてきた。
パスを出させず、スペースを与えず、本来の仕事をさせなかった。

もし同じ戦い方で大迫の力を封じられれば、勝てる見込みはある。

そして鹿児島城西に勝つということは、優勝の可能性もグッと高まる。


長い歴史を越えての、群馬県勢初の決勝進出。
そしてその先の優勝へ。

ついにこの日がやってきた。

もはやベスト4の称号は要らない。
その先のファイナリスト、そして更にその先の優勝を掴み取りたい。



黄金の中盤と決定力不足の前線を抱える前橋育英

12/31から始まり、1/5までの短期間で4試合の過酷な連戦を越えた育英は、地元群馬にも一端戻り体調は万全のはず。
まずは運動量で鹿児島城西を上回りたいところ。

準々決勝で決勝点を決めたザスパ草津内定MF10佐藤穣、キャプテンMF14米田、大会屈指のセントラルMF7六平(むさか)、2年ながら鋭いサイドからの突破力を見せつけるMF20中美(なかみ)と”黄金の中盤”は健在。

問題は決定力不足がいい加減露呈してしまっている2年生2トップらに得点が欲しいところ。
未だに4試合でFWの得点がFW13西澤の1点だけでは、とても大迫がいる鹿児島城西には勝てる気がしない。
本当に、ゴールへの嗅覚は素晴らしいものを持つ西澤、ポストプレーが安定している皆川なのだが・・・



13西澤 25皆川

20中美     10佐藤穣
7六平 14米田賢

6笛田       18木村
23代田 2藤崎

12志村



鹿島入りの大迫勇也、熊本入りの大迫希擁する鹿児島城西

さて、スーパーエース・鹿島入りのFW9大迫勇也は冒頭で述べたが、もう1人注意しなければいけないのはJ2熊本入り内定のMF7大迫希(のぞみ)。

毎試合マルチ得点の大迫勇に比べれば陰が薄くなるが、ここまででしっかりと2得点を決めており、大迫勇にDFラインが引っ張られると、大迫希らの周りの選手が連動して分厚い攻撃を仕掛けるのが鹿児島城西の戦い方。

やはり育英としてはこれまでどおり、チーム全体でカバーしていくしかない。
決定力が課題となっている育英としては撃ち合いになると分が悪い。
粘り強く守るしかないだろう。



9大迫勇 11松村

6河野      7大迫希
12室屋 10安田

4松井           5成元
13伊地知 3藏園

1神園


開始1分、いきなりのCKからの失点・・・!!!

キックオフからわずか1分半と経たないうちだった。

当然この日一本目のセットプレーとなった鹿児島の右CK。
DF4松井の左足からのキックはファー側に鋭く飛んでから落ちる形でゴール左隅に飛び、そこに身体ごと飛び込んだ形のFW11野村が頭で押し込み、GK志村などの足もすり抜けゴールへ・・・


・・・・・・・・・!!!????え〜!!!!???・・・・


なんともう失点。
4試合無失点だった堅守は、準決勝の開始1分でコーナーキック一発に沈んだ。

2人の大迫でもなんでもなく、まさに伏兵ともいえるこの威力のあるコーナーキックは、しかし完璧なものだった。
あの威力であのコースに飛び、そしてそこにドンぴしゃで飛び込めばどんな守備でも対応は難しい。


とにかくこれからの90分間も大迫に警戒しなければいけないというのに、いきなりの1点ビハインドは厳し過ぎる。

なんという不運、なんという無情。

やはり準決勝にはよっぽど群馬に恨みがある魔物が巣くうのだろうか・・・


過去の3回の敗戦もあり、私個人的には非常にナーバスになった失点だった。


MF中美、会心の同点ゴール!!!!

暗雲立ち込めたまま、TV放送ではようやく育英のメンバー紹介がはじまった3分だった。

右サイドから展開した育英はMF10佐藤穣がペナルティライン中央に横パスを送り、MF20中美がいったん落としたところでFW陣がキープし、再びボールが戻されたところで再度中美が右足を振り抜きシュート!!!


GOOAAALLLLL!!!!


なんとゴールポスト右隅ぎりぎりにバーにいったんは当たりながらゴール!!!

いきなりの失点で厳しいかと思われたこの準決勝、早くも育英は振り出しに戻す。

穣、西澤、中美と、ボランチコンビの陰に隠れていた前線陣での得点は大きい。



キャプテン米田、怒濤の逆転ゴール!!!

6分、左サイド寄りから鹿児島のFKからゴール前でヘディングシュートを放たれるも、これはGK志村抑える。


その後は相手ペナルティに攻め込むはやはり中盤を支配しつつある育英。

10分、MF14米田の力強いドリブルでペナルティ右サイドに攻め入り、そこから右サイドにボールが渡ると、MF20中美が再び中央へボールをセンタリング。
この流れにつききれなかった鹿児島守備陣、なんとゴール前で先ほど攻め入ったMF14米田をフリーにさせてしまっており、米田、落ち着いてワントラップ後に迷わず右足を振り抜く。


GOOAAALLLLL!!!!


見事にゴール左隅に突き刺さる。

それにしても、これまでの試合結果を見る限り、大迫の大量得点の陰に隠れ案外失点が多いのが気になった鹿児島だが、ここまでの育英相手の2失点を見る限りこれまでの対戦相手に比べ守備陣がちょっと弱い。

開始10分で早くも2−1。

凄い準決勝になったものだ。



FW皆川のチップループ決まり3点目!!!

勢いに乗る育英はなおも攻め立てる。

12分、左サイドから攻め入った育英、いったんはブロックされるも、セカンドボールも支配し、後方左サイド寄りからMF7六平の放ったミドルはアウト気味にかかりゴールを襲うも、ここはGK弾き出す。

この右CKの流れから、右サイドを上がっていたDF6笛田の右足からの強烈なクロスはなんとか鹿児島DF陣はじく、クリアがやっと。

これをセンターラインで拾ったDF23代田、再度前線に大きな縦パスを送ると、FW25皆川が相手守備陣のマークを受けながらもはね返ったところにうまく身体を入れ、飛び出してきたGK神園もかわすようにチップキックでのループをゴールに送ると、GK神園も懸命にボールを掻き出すが間に合わずゴールラインを割る。


GOOAAALLLLL!!!!


なに!!!!????
また点が入るの???


もはや完全に鹿児島が育英のペースについていけていない。
守備陣が混乱しているのが分かる。

とにかく点が取れるうちに1点でも多く欲しい。
相手は2人の大迫擁する鹿児島だ。
勢いに乗られたら何点取られてもおかしくない。



連携ミスから手痛い失点・・・

18分、3点目を決めたFW25皆川が中央でDF4松井とのボール争いで後ろから引っかけイエロー。
これで大会2枚目のイエローとなり、もし決勝進出となっても残念ながら出場出来ない。


19分、その皆川はDF6笛田の左サイドからのパスをゴール左で粘ってキープし、FW13西澤がシュートも、これはDFのブロックに合う。


ここまでの前半半ばまではほとんど鹿児島に攻撃らしい攻撃をさせず、まさに大迫を中盤の手前までで封じている理想的な展開。


しかし22分、左サイドMF6河野から何でもないクロスボールを遠目から入れられ、ペナルティ右サイドでのこのボールの処理にDF2藤崎とGK志村の息が合わず処理を躊躇してしまい、その隙にFW11野村が先ほどの皆川のシュートと同じくループを放ち、ゴールに・・・・


・・・・・・いや〜ダメだ・・・・その失点は・・・・


これまでぎりぎりのところでDF陣が身体を張って、そしてGK志村が鋭い飛び出しで堅守を誇ってきた育英だが、この試合は準決勝の舞台の雰囲気と、3点取ったという大味なスコアが影響してか、らしくない失点だった。

まだスコアレスのような気持ちでもう一度引き締める必要がある。



育英、なおも攻め込むも追加点ならず

27分、左サイドからFW13西澤が切り込み、見事なフェイントでマークをかわしていくも、ゴール前でシュートの体勢までは遠い。
西澤も本当にチャンスは良く作るが、どうもフィニッシュの精度がまだ荒い。
2年生にそこまでの要求は酷だろうか。


29分、ついに左サイドでFW9大迫勇にボールが渡り、マーク2人を引きずりながらゴールライン際ゴール左前まで押し込まれる。
反転とシュートまでのスピードが半端ではない大迫相手に、いつシュートを撃たれるか分からない恐怖心がDF陣にはつきまとう。
ここはなんとかゴールラインを割らせ難を逃れる。


30分、今度は育英、ペナルティ手前でFW25皆川が見事なポストプレーで落とし、MF7六平のシュートはホントにわずかにバーの左を逸れ、外側のゴールネットを這う。
これがはいていれば楽になるが・・・


31分、またも中央でFW9大迫勇にボールが渡り、スピードと身体の強さを活かした反転でマークをかわし、遠目からでもシュートを放ってくる。
これは力無くGK志村抑える。


33分、左サイドからFW13西澤が攻め込み、中央でMF20中美がキープし落としたところでMF14米田のミドルシュートはバーの上。



前半の終盤、ついに大迫勇が得点し同点に・・・

前半も時間が無くなってきた38分、MF12室屋のパスを受けたFW9大迫勇、そのままゴール左にマークを振り切って攻め入り、角度が無いところからシュート。
これはGK、DF陣で身体を張って跳ね返すも、再度中央からMF6河野がシュートを放つ。
しかしこれはGK志村が左脇を抜けそうになったシュートをなんとかブロックしファインセーブで難を逃れる。

それにしても、さすがは大迫勇、本当にたった1人で状況を打開できてしまう力を持っている。


大迫がボールを持つ以外は基本的には育英ペース、39分、左サイドでMF7六平が見事なキープ力で相手マークを翻弄し、ペナルティ左隅にボールを送ると、MF20中美のシュートはバーの上へふかす。


43分、鹿児島の攻撃が徐々に繋がりだし、左サイドからDF4松井が上がってセンタリングを送ると、ニアに走り込んだFW9大迫勇がDFのマークと飛び出してきたGK志村もかわすようにシュートを押し込む。


・・・・・・!!!!!


さすがは大迫勇。
これがその実力の片鱗か・・・


いったん攻撃されだすと、やはり大迫の威力は計り知れない。
2点差あったリードは早くもこれで同点に。


前半終了間際、まさかのオウンゴールでの失点・・・

もうこれで前半終了かと思われたロスタイム2分に入ったところ。
鹿児島の左CKからのキックに、ゴールファーサイドに飛んだボールに対しGK志村はじくにいくも、なんと痛恨のクリアミスでそのままゴールに・・・


・・・・・はあ????・・・・・


なんとオウンゴール・・・・・・

これまでの堅守を誇った育英らしからぬ失点ばかりでなんと4失点目。

大迫勇でも何でもない、単なる集中力のミス、準決勝の舞台の魔物に憑かれた形でのつまらない失点が多すぎる。


これでいったんは2点リードを奪った前半は3−4の1点ビハインドで折り返しとなる。

ダメだ・・・・・

これだけ中盤を制し、試合を支配していながらも、結果的に4失点もしているようでは勝てるはずが無い。

黄金の中盤がこれだけ機能しているというのに、なんなんだ、この試合は。
もはや準決勝までくると実力がどうのというより、強運を引き寄せる精神力の方が重要なのだろう。


それにしても、準々決勝までの前後半40分づつ(この準決勝から45分)なら、最後の2失点は無かったと思うと、あまりに悔しい失点だった。




後半、流れは変わり撃ち合いに

後半に入り、鹿児島はここまで3得点のスーパーサブMF14平原をMF6河野に代え投入。

前半終了間際の2失点の影響はやはり大きく、完全に中盤を支配するといった流れにはならない。
左サイドから上がるDF4松井やFW9大迫勇の攻撃を受けながら、それでも後半が進むうちにMF7六平、MF14米田のボランチコンビがリズムを作り出し、前線のFW13西澤らにボールを送るといった展開。

FW13西澤やDF6笛田、DF18木村らがサイドから鋭く攻め込んでシュートも、しかしラストのところではなかなかチャンスにならず。


11分、MF7六平が3列目から中央をそのまま持ち込み、マーク3人を次々とかわしながらペナルティに進入し倒されるも、これはファールの判定ならず。


12分、今度は鹿児島が左サイドからDF4松井とFW9大迫勇のコンビネーションで崩され、ゴール左サイドニアでFW11野村のシュートはバーの左を叩き弾き出る。
これが決められて2点差になったらほとんど試合が決まってしまうものだっただけに、助かった。


互いにバーに嫌われ得点ならず

15分、セットプレーの流れからのクリアを鹿児島に拾われ、左サイドからDF4松井のセンタリングにファーサイドでFW11野村のシュートはGK志村いったん止め、再度シュートを押し込まれるも、志村、再びファインセーブで弾き出す。

16分、育英はこの1点を決めたFW25皆川を代えFW15小牟田を投入。


18分、鹿児島の前線に入れた縦パスを守備陣がクリアミスし、すかさずFW11野村がシュートも、これはバー左上を直撃!!!
これを右サイドでFW9大迫勇に拾われピンチになるも、なんとかここは粘って守る。
後半は早くも2回バーに救われる展開。
やはり前半とは流れが違う。


20分、速攻から育英の前線が鹿児島陣地に攻め入り、先ほど入った1年FW15小牟田が巧みなフェイントででマークをかわすも、やはりシュートまでは勢いがない。


22分、またも育英は左サイドからMF20中美が入れたクロスボールに、GKが弾いたところをゴール右でMF7六平が詰めてシュートも、これまたバーの右を直撃!!!
互いにシュートがバーに嫌われ、前半とは違ってゴールが堅い流れ。

23分、またまた育英が中央から速攻を入れ、MF20中美がそのままの勢いで鋭いミドルを放つも、GK神園、これは抑える。



無情の2点差となる5失点目

鹿児島の攻撃を大迫勇に渡る前で果敢にカットし、そして奪ったボールを速攻で攻め込む前橋育英。

26分、速攻からFW13西澤のシュートはバーの左へ。


28分、鹿児島の右CKからいったんは弾くも、再度右サイドで拾われクロス、そしてそれを再度跳ね返したところでDF5成元がドンぴしゃでボールを合わしてシュートがゴール右隅に突き刺さる。


・・・・・・・・終わった・・・・・・


決定的ともいえる2点差となるシュートがついに決められてしまう。
これでCKから3失点目。

この試合はもはや育英が勝てるような展開ではない。




育英も勝負の交代で攻め込む

ここで鹿児島は頭を負傷したDF4松井に代えDF2直田を投入。


育英も2人目の交代、FW13西澤に代えFW22小島を投入。
結局西澤、この試合でも多くのシュートこそ放ったもののゴールは遠かった。
まだ2年であり、スピード、テクニック共に申し分なく、ゴールへの嗅覚はかなりのレベルにあるので、今後の成長に更に期待がかかる。


36分、左サイドで競り合ったMF7大迫希が足にトラブル(おそらくつった)があり、MF18鮫島と交代。


39分、育英はいよいよ勝負の交代、黄金の中盤の一角MF20中美に代えMF17上星を投入。
2点差を跳ね返すためにはよほどの事がないと出来ない。


時間も無くなる中、鹿児島はもはや無理をする必要はない。
前線にFW9大迫勇とFW11野村を残し、あとは分厚く守る。
これに対し、スペースも無いため育英もなかなかチャンスが作り出せなくなる。




そして終了のホイッスル

試合はいよいよロスタイム3分に突入。

右サイドからFW15小牟田が攻め込みビッグチャンスとなるも、折り返してからのシュートはバーの上。

当然ながらロスタイムは全て育英の攻撃で終始するが、これまた当然ながら鹿児島もほぼゴール前に選手が並ぶようにシュートコースを空かさず、ゴール直前までは攻め込んでもゴールはならない。

また、やはり前線が投入されたばかりの選手で構成されるので、連携面も辛いところがあり、育英特有の細かいパスでのスムーズな攻撃というわけにはいかない。


そして敢えなく終了のホイッスル。



育英、4回目のチャレンジ、敢えなく撃沈となった。



厳しくも険しい道は続く

非常に惜しい試合だった。

はっきりいってトータル的なチーム力としては育英の方が強かった事は断言できる。
大迫勇も1失点以外はよく抑える事ができていたし、黄金の中盤はやはり鹿児島城西にも十分通用していた。
これが例えば3回戦くらいなら、おそらく勝てていた可能性は高い。
文中にも書いたが、実際のところ前半の2失点は無かったはずの失点だ。



しかし、やはり群馬県勢にとって準決勝は鬼門だった。

いろいろな要素があろう。
開始1分のCKからの失点、つまらない連携ミスでの失点、大迫勇が一度だけ実力の片鱗を見せた1点、守護神志村のまさかのミスからの失点。

後半はともかくとして、前半のこれらの4失点は1点1点が非常に重かった。

そしてどれももったいない失点ばかりだった。

これまで4試合で無失点だったチームに、いっぺんにこれだけのもったいない失点がつきまとうのが、やはり準決勝という鬼門、そして決勝への道の壁だった。



これで育英の4回目のチャレンジが終わった。

そして歴史は繰り返された。

厳しい。

確かに厳しく、険しい道だ。


これだけのチーム全体でよくまとまった素晴らしい構成力を擁し、チーム力としては明らかに出場校でトップに近いレベルだったろう。

今年の育英はこれまでのどのチームよりも強かった。
そして非常に面白いサッカーで魅了してくれた。

おそらく六平や米田らのボランチコンビも今後どこかからお呼びがかかることだろう。(できればザスパに入って欲しいが)
それだけの大活躍だった。


西澤、皆川の2年生2トップ、黄金の中盤の一角、中美をはじめ、このチームにはまだまだ成長が期待できる2年や小牟田のような1年が多い。

前橋育英の歴史は、偉大なる系譜はまだまだ続く。

何度準決勝の壁に弾かれようとも、また挑戦するのみだ。







落胆は確かに大きい。

しかし、まだまだ先はある。



とにかく、久々に夢を、可能性を見せてくれた今年のチームの素晴らしいメンバー1人1人に今はお礼を言いたい。
そして今後の人生、この経験を糧に、素晴らしいチームの一員であったことに胸を張って頑張って欲しい。







(09.01.10UP)






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