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幻のヴィクトリーピンバッジ
先日、大変貴重な品物をザスパサポ仲間から頂いた。
それがこの、ヴィクトリーピンバッジ。
1998年のシーズンに、リーグ戦で勝ったチームだけ、日付や場所、スコアまで刻印されたピンバッジであり、その名も勝利しないと製造されないので”ヴィクトリーピンバッジ”victory pinbadgeと名付けられた。
なぜか普通のグッズショップではなく、書店に売られていたようであり、1試合毎の限定の刻印入りということで、プレミア感満載だが、逆に言えばすぐに新しい刻印のピンバッジが出てしまうので、在庫が増えてしまいそうな、かなりリスキーな品物と言え、今ではもうこの類のグッズは、よっぽどの大きな試合、ゲーム以外では製造されない事だろうが、まだまだJリーグ初期の当時はこんなグッズも許された時代ということだ。
そこに刻印されている文字は以下の通り↓
1998.10.14 KOKURITSU KASUMI VS YOMIURI VERDY 3-0 111th
つまり、1998年10月14日の後期第10節に、国立競技場(国立霞ヶ丘競技場)での、ヴェルディと横浜フリューゲルスが戦い、そして3−0で勝利したというもの。
1998年10月14日・・・つまり、忘れもしない、1998年10月29日の、あの横浜マリノスとの吸収合併が発表された運命の日の、わずか15日前の勝利のものであり、まさか、あの悪夢の発表がされることなど、夢にも思わず、単に強敵のヴェルディを相手のホームの国立で3−0で快勝したことを純粋に喜んでいただけの時ということだ。
これは大変なタイミングで発売された、大変貴重な品を頂いたものだ・・・
しかも、そのザスパサポ仲間は、当時はまだ群馬にチームも無かったころなので、私と同じく他県のチームを応援するしかなく、当時は横浜フリューゲルスのライバル、横浜マリノスを応援していたとのこと。
よく、ライバルチームのヴィクトリーピンバッジなんて買えるものだ・・・と思ったが、マリノスサポからすると、同じ町で、同じスタジアムで戦うフリューゲルスをそんなに嫌いではなかったとのことで、これはフリューゲルスとマリノスの応援するサイドの気持ちの違いなのだろう。
フリューゲルスファンからすると、同じ町で同じスタジアムで戦うマリノスという国際基準に照準を合わせる巨大チームがいるので、必死に存在をアピールし、そして試合に勝っていかないと、陰に隠れて無くなってしまうという危機感があったと思う。
実際、陰に隠れて無くなってしまったのだが・・・
しかし、たとえ当時はマリノス、フリューゲルスに分かれて応援していたとしても、今は共にザスパという地元の愛する応援するチームがある。
やはり、この事実だけは非常に意味が重い。
今でも、横浜FCが昇格できなかった時に、試合後のロッカールームで山口素弘監督が選手たちに語った言葉が忘れられない。
これでサッカーが終わるわけじゃない。
サッカーが無くなるわけじゃない。
・・・サッカーをやっている限り、決して希望は失うことはない。
ザスパもこの記事を書いている2017年末をもって、いったん13年間所属したJ2リーグから降格し、来年からはJ3リーグで戦う事となる。
だが、サッカーをまだ続けられる。
愛するチームがまだ存続できる。
愛するチームがまだ存在する。
この喜びをいかに噛み締めて、そしてその愛するチームが消滅しないように、今後も存続していけるように、精一杯応援していくしかない。
新しいフロント、監督の体制のもと、ようやくまっとうなチームとして、真のプロクラブチームとして大きな変革の時にきたザスパを、元FLUGELSファンとして、精一杯応援していきたい。
サポ仲間のBさん、本当に貴重な品、有難うございました!
(17.12.10UP)
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