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BUCK-TICKシングル紹介・批評
『堕天使』(2020.1)


LOVE PARADE

横棒


デビュー30周年も越え、39枚目のシングルとなった堕天使。

この2020年、東京オリンピックの年は夏にアルバムが出る事を昨年末の代々木体育館ライブで発表され、その前の繋ぎ的な位置づけになるシングル。

アルバムの先行シングルという形ではないため、このシングルの2曲がアルバムに入るかは非常に微妙・・・いや、これまでのパターンなら多分入らないか・・・?

ということで、まずはここで曲紹介をやっておきたいと思います(^-^;



01.堕天使

〜詞:櫻井 曲:今井〜

(I KNOW YOU KNOW 愛の呪文を)

堕天使、その名の通り堕落してでも男と女の快楽を求めて、今この瞬間を楽しもうという快楽主義者の歌・・・だろうか。

う〜ん、この歌だけならばシングルは買わなかったな〜 汗

正直、このシングルの神髄は次のルナパークにある。
そうじゃなければ、このシングルは恐らく買わなかった。

でもまあ、BUCK-TICKにしては珍しい、いや最近はあるかなという、シンプルなロックチューンでシングルらしい一曲ではある。

時折、薄くバックコーラスが入るが、もっとガッツリ今井のコーラス、パートが噛み合っていれば、もっと味わい深い曲にもなれたんじゃないかと、素材としてはなかなか可能性を感じる一曲。






02.Luna Park

〜詞:櫻井 曲:星野〜

(僕たち天翔ける ティーカップ 街を翔ぶ)
(飲み干そう 乾杯さあ!)

まず題名のルナパークといえば、ちょうど6年前に発売されたシングル・パレードの2曲目、「STEPPERS -PARADE-」の中でルナパークが出てくる。

そこで、以下の文を書いたので、そのままここに再掲する。

「個人的に興味深いのは、”ルナパーク”という名が出てくるところであり、かつて戦前に世界の遊園地の代名詞だったこのルナパークの名も、今ではすっかりディズニーに入れ替わっているところだが、おそらく全国で唯一このルナパークの名を冠している遊園地が、BUCK-TICKの地元である群馬の前橋市にある「るなぱあく」。

もともと郷土の大いなる詩人・萩原朔太郎が遊園地のルビに”ルナパーク”とふったところから取られた名だが、おそらくこの群馬のるなぱあくと無関係では無いだろう。

10円で乗れる国の登録有形文化財の電動木馬をはじめ、1回50円で乗れる乗り物がメインとなっており、日本一安い遊園地は今の時代からこそ健在。

我が家も子供が小さい時は非常にお世話になった、地元前橋の誇れる日本一安く、親しみやすい遊園地だ。」


・・・以上、ルナパークといえば、BUCK-TICKの出身地である群馬県人にとっては馴染み深い名だ。


そして6年後、ついにその名を冠した歌がこうして出された。


この歌は素晴らしい。
雰囲気、曲調、全てが爽やかで、透き通っていて、何回聴いても飽きない。
残業中、この歌だけ何十回リピートして聴いた事か。
こんな聴き方できる歌はシングル・バベル以来だ。
バベルはその歌の深さで何十回も聴けたが、このルナパークについては、全く正反対の意味で何回でも聴ける。

そして作曲は星野英彦。
星野といえば、あの名曲「ミウ」以来の名曲が出来たんじゃないだろうか。

ある情報からだと、この歌は夏に発売されるアルバムには入らないとか・・・

本当だろうか?
是非ともこの名曲はアルバムに組み入れてもらいたいところだが・・・


歌の内容としては、本当に爽やかなカップルが純粋に遊園地で戯れ、そしてうたかた(泡沫)の夢を互いに見て、ワインを片手に唄い、そして抱きしめて踊り、くちづけをかわそうと。
そして最後にはおやすみと優しくささやき、夢は醒めていくのだろうか。


ギタリスト星野、今回は本当に良い仕事をしてくれた。
是非ともアルバムに入る事をここに切望したい。






(2020.03.06UP)






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