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BUCK-TICKアルバム紹介
『COSMOS』(1996.6)


横棒



このアルバムはある種特殊な雰囲気を持っていると常々思う。(ケースも透明でなく白色だし、並べていると大変目立つ)
一言で言うなら、骨っぽいアルバム。
どことなく硬派で、なよっぽい(あやふや系な)曲がほとんどない。
代表曲キャンディなど、今井がかなりノイズを利かせてきた。使い方を知ってきたという感じ。

69の次のアルバムだからたくさん売れたのか、中古で売っているのをよくみかける。
しかも1000円以下で!!
初心者の方にもある程度お薦めできるアルバムなので(特にこの前の69や次のセクシーストリームよりもかなり初心者向け)、みかけたら御購入されることをお薦めします。

私にとってこのアルバムは好みの曲が多いのでお気に入りといえましょうか。


01.Maria

〜詞:櫻井 曲:今井〜

(そう〜さ 俺のマリア〜 い〜のち〜もやる〜)

1曲目の割にはさして景気のいい曲ではないのが残念。
次のキャンディをいきなり1曲目に持ってきても良かったと思うけど。

命、血、愛とダーク系の歌詞と雰囲気満載です。


02.キャンディ

(僕の箱庭にキャンディしきつめて)

〜詞:櫻井 曲:今井〜

このアルバムの代表曲キャンディ。
歴代の中でも間違いなくトップ10入りする名曲。

初っぱなから最後まで常に遠くの方で響くノイズ。
そのノイズに更に2重、3重にノイズが重なる。
今井がこれほどノイズを使った曲は後にも先にもこの曲だけだろう。

ノイズってなあに?という質問があったなら、この曲聞かせるのが一番です。
天才今井の手にかかれば、ノイズはアートになる・・・

この曲だけは二十歳の頃からもう何百回と聞いているけど、全く飽きが来ない。
これがバクチクの最大の魅力です。
自分が何歳になるまでこのキャンディを聞き続けられるか見物(みもの)ですね。
50、60過ぎても全然余裕で聞けそうな気がするんですが・・・


03.チョコレート

〜詩:櫻井 曲:星野〜

(ア− ギブミー チョコレート)

チョコレート、オイル、だ液、そしてあなた、みんな溶けて行きましょう。
この前の曲のキャンディと共にこのチョコレート。
まさに両方とも○ス○の代名詞です。
キャンディと共に、どう考えてもトリップしているときの表現しかありません。
ほんと、1回捕まっているのに、大丈夫かいな、あの人達は。


04.SANE

〜詞:櫻井 曲:今井〜

(踊りましょう ちぎれるくらい いつまでも どこまでも)

大変珍しい英語の歌詞がメインの曲。
ほんとに櫻井が作詞したのか?
SANEとはまともな、正気の、という意味だけど、どうやら歌詞の中ではそれとは逆語のinsaneと、自分は今狂気に満ちている、正気に戻る事を願いながら・・・という意味みたいです。英語はよくわかりません。

曲自体が不思議系ながら、どこか骨太な感じがします。


05.Tight Rope

〜詞:櫻井 曲:今井〜

(ゆらゆら ゆらら 揺れてる)

全体的に伸びがある歌で、強弱の付け方もよく聞きやすい曲。
最近のライブでも度々登場することが多い。
このアルバムの中で中堅どころといった曲でしょうか。
全体的にまとまりもいい秀作。

歌自体は、相変わらず○○リで心は空中遊泳といった曲。


06.idol

〜詞:櫻井 曲:今井〜

(怖がらず君は神になるだろう 終わる事のない宇宙(そら))

破滅、そしてそこからの生という、よくバクチクにあるテーマの歌。
アイドルとは偶像という意味であり、君が神になるという神の意味は偶像になるという事・・・まあ解釈はそんなところでしょうか。
それとこのアルバムのCOSMOS(宇宙)と、歌詞の中にある宇宙(そら)とは関係があるんでしょうね。

全体的に伸びがある感じの曲。


07.Living on the Net

〜詞:今井 曲:今井〜

(風が吹いている 不感症になって踊ろう)

曲のスタートや、合間合間に表題のLiving on the Net〜と英語で連呼するところはかなり格好いい曲。
今井作曲作詞らしい、なんか意味があるのかわからないところがまたいい。
サビ(なのか?)の風が吹いている〜のところがちょっと長めなのが惜しい。
もう一つ何かひねりがあったら結構名曲になったかもしれないのに、、、


08.Foolish

〜詞:櫻井 曲:今井〜

(目が覚めてもまだ 夢を見た 何か潰して耳が吹き飛〜んだ〜)

Foolish(馬鹿げた、愚行)という題名のとおり、ク○○であっちの世界に行ってしまっているといった歌詞。
目が覚めないみたいですね、この歌の主人公は。

曲調としては櫻井が叫ぶような感じで力む系。
本当にこのアルバムはバラードが少ない。
やはり骨太。


09.IN

〜詞:櫻井 曲:星野〜


(あなたの売りはオーバー ザ ムーン)

今井では作曲できない星野らしい曲でいて、これがまたいい。
たびたび言いますが、本当に星野の曲が入る事でバクチクのアルバムはひと回り良くなる。

全体的に軽いイメージで、題名はIN。
これは単純に”入る”という意味でしょう。
愛しい人の中に入ってやすらぎを求めたい。
櫻井の詞は常に人間の本能を写し出そうとします。


10.Ash-ra

〜詞:櫻井 曲:今井〜

(どうか踊りましょう 熱いダンスを 全て呪うような黒いドレスで)

このアルバムも終盤にはいり、ピークを迎えるための曲。
リズム感もよく大変力強い曲で、このアルバムの大きな要素を占める曲。
このアルバムが骨太だと感じる代表曲。

詞も愛をテーマに、ドロドロ感たっぷりです。


11.COSMOS

〜詞:櫻井 曲:今井〜


(コスモスが咲き乱れる この世界の果てに)

文字どおりこのアルバムの表題曲。
人体がなくなっても愛は残り、そして最後は結局宇宙(COSMOS)だけが残る、というこれまた宗教色が強い曲。
まさにバクチク教。
信者達はこうしてバクチクにはまっていくのでしょう。
(何言ってんだ?)

曲は時に優しく、時に力強く、と強弱もよくつき、これまた秀作。

アルバムの最後を締めくくるラストの曲として最適であり、このアルバムの完成度の高さを表わしています。




(2005.10.04UP)






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