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かなりの当たりアルバムだったメメント・モリから年が明け、その興奮も冷めやらない内に発売となったシングルがこの独壇場beauty。
今井色豊かななかなかスリリングな曲となっており、これがもしアルバムに入らないともったいないという事でとりあえず買っておいた。
特に初回限定は昨年のメメントモリのライブDVD4曲もセットであり、盛り上がるメメント、観客の手拍子が一体となるコヨーテ、伝説のアルバム狂った太陽からの地下室のメロディーとなかなか最高のラインナップだった。
ちなみに売り上げでは7位にランクイン。
01.独壇場beauty
〜詞:今井 曲:今井〜
(オーマイガッ 神様も使えないな)
(Go Go Beauty round round Nothing's gonna stop)
相変わらず今井の作詞だと意味はよく分からない。
ただ、やはり格好いい。
その一言に尽きる。
神をも恐れぬ歌詞、生と死を超越した何かを掴もうとする今井の世界が表れている気がするが、一つ気になる説をネットで目にしたのが、あのX(エックス)のhideとの関連性。
まず題目のbeautyの時点でhideの代表作の一つともいえる”Beauty&Stupid”とかぶり、曲の中でもhide=beauty(hideという一つの美学)と位置づけ、サビの部分の”round round”は遺作となった”HURRY GO ROUND”とかぶる。
その他、”飛ばしてくれ”=”ROCKET DIVE”、”お前が自由”=”ever free”とやけにhideの遺作アルバム「Ja,Zoo」と繋がりのある歌詞が目に付く。
”ワインも煙草も薔薇もある”、とどれもhideの好きそうなモノばかりで、好きに、自由に、思いっきりやろうよ、という全体的な意志がまさにhideの思想。
結局、その意志を強く受け継ごうと生前から交流があった今井もhideの死で思っただろうし、hideの死以降、力強くここまで精力的に音楽活動を続けてきているのも少なからぬ影響は当然あるだろう。
hideについては私もBUCK-TICKと同じくらい好きで、特に2枚目のアルバム・サイエンスは本当に素晴らしい。
BUCK-TICK好きな人にはhide好きな人も多いだろうと思う。
私がhideの最高傑作と思っているサイエンス収録曲・バクテリアなどはそのまま今井の曲として世に出しても誰も疑わないだろう共通項が多い気がする。(音のかぶせ方、ノイズとしてのような使い方、そして破壊的な支離滅裂な歌詞など)
まあ、あの歌は櫻井が歌っても合わないだろうから、今井が歌うしかないだろうが。
(いや、お得意の2人でかぶせ合って歌うのが一番か?)
そんな事を思ってこの曲を聴いていると、どこか深いものも感じてくるから不思議だ。
まああくまで仮説であって、本当のところは本人や一部の関係者しか知らない事だろうけど、そのうちhideの曲紹介もしたいな〜
02.Voo Doo
〜詞:櫻井 曲:星野〜
(踊れVooDooDance 闇の中で 炎揺れている)
星野の曲がシングルに入るのは珍しいが、おそらくメイントラックが今井の作詞・作曲の独壇場beautyであり、BUCK-TICKとしてのバランスをとるためにも久々に星野作曲、櫻井作詞の曲を持ってきたのではないだろうか。
VooDooというと、おそらく呪物、黒魔術、ゾンビなどで有名なカリブ海域の宗教、ブードゥー教をテーマとしていると思うが、内容も少しおどろおどろしい感じ。
曲全体の雰囲気としてはカーニバル(謝肉祭)あたりに似ている。
こういうの多いねBUCK-TICKは。
既に製作に入っていると今井のブログにあった次回アルバムにも、独壇場は入るかもしれないが、このブードゥーはアルバムに入らない可能性がこれまでの傾向からすると高い。
(2010.04.09UP)
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